「翔んで埼玉」も茨城で撮影 ロケ支援、7000作品を突破

2020年8月21日 07時29分

県三の丸庁舎(旧県庁舎)であったテレビ東京のドラマ「アメリカに負けなかった男〜バカヤロー総理 吉田茂〜」のロケ=水戸市で(いばらきフィルムコミッション提供)

 県や市町村のフィルムコミッション(FC)が県内でロケ地を紹介するなどした映画やテレビドラマが、県FC推進室の発足から約十八年で累計七千作品を突破した。昨年度は五百十五作品で、経済波及効果は推計で約五億一千万円(前年比13%増)に上った。ただ本年度は、新型コロナウイルスの影響で撮影が難しく、大きな落ち込みが予想される。(宮尾幹成)
 県FC推進室は二〇〇二年十月に発足、県のFC「いばらきフィルムコミッション」を運営し、ロケを誘致したり、撮影場所を紹介したりしてきた。ほかに県内市町村にあるFCを含め、支援してきた映画やドラマは一九年度までで七千二十三作品に達し、累計の経済波及効果推計額は八十三億二千万円になった。
 昨年公開され十億円以上の興行収入があった国内の実写映画二十五作品のうち、県内でロケがあったのは九作品。埼玉県をテーマにした「翔(と)んで埼玉」のロケ地にもなったほか、「かぐや様は告(こく)らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」や「アルキメデスの大戦」なども撮影された。
 利用頻度の高かったロケ地は、笠間市の筑波海軍航空隊記念館・こころの医療センター敷地、常陸大宮市の採石場、大子町の袋田の滝などだった。
 また、五百十五作品のうち二百四十六作品には、県民のボランティア延べ約一万六千人がエキストラ出演。NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」では、常陸太田市の久慈川河川敷などであったロケに、二十八日間で約千三百人が参加した。
 いばらきFCは、ホームページやメールマガジンでロケの適地を紹介したり、ロケ地マップを映画製作会社などに配布したりして、ロケ誘致のための情報発信にも積極的に取り組んでいる。
 推進室によると、製作会社からは「茨城には古くて質の良い建物が多く残っている」「希望を的確にくみ取って撮影場所を提案してくれる」「FC同士の連携がうまく取れている」といった声が寄せられている。
 一方、本年度は新型コロナウイルスの影響も。いばらきFCは現在、東京からのロケ隊の受け入れを原則として断っており、ロケの件数は例年の三分の一ほどに落ち込んでいる。
 推進室は「秋以降にとの問い合わせは増えている。感染防止対策をしっかり取った上で再開できれば」と気をもむ。
 県内では県と三十九市町村にFCがあり、事例発表や意見交換の場として「県フィルムコミッション等協議会」を開いている。大部分のFCは自治体の観光担当部署などが運営しているが、観光協会などが主体のケースも。ほかに五市町でもFC設立の動きがある。

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