介護者・保育者ら2万3000人をPCR検査へ 世田谷区が公費で希望者全員に

2020年8月25日 05時50分

 東京都世田谷区は24日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、区内の介護施設職員や保育園・幼稚園の職員など計約2万3000人を対象に、無料でPCR検査を実施すると発表した。9月中旬の開始を目指し、発熱などの症状がなくても希望者全員を公費で検査する。
 検査は、まず介護施設職員約1万2000人、続いて保育園と幼稚園の職員約1万1000人を対象に実施。並行して、特別養護老人ホームなどの施設入所予定の高齢者も検査の対象とする。
 保坂展人のぶと区長は24日の記者会見で、集団への大量検査は米ニューヨーク州などで感染者数や死者数減少に効果を上げていると指摘。「コロナで亡くなる人には医療や介護などの施設内感染者が多い。症状がない人を(症状が)深刻になる前にピックアップして、クラスター(感染者集団)化や地域への拡大を防ぐ効果がある」と話した。
 区は、大量検査を可能にするため、自分で鼻からぬぐい取って検体を採取する方法を採用。開始当初の検査数は1日500件程度だが、一つの試験管に4人分の検体を入れる「プール方式」を採用する10月以降は、1日1000件が可能になる。
 一般区民向けの検査も拡充する。症状がある人や濃厚接触者らへのPCR検査を現在の1日最大約300件から約600件へ倍増させる。(岩岡千景)

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