<コロナと生きる@ちば>オンライン修学旅行で世界へ 流山の小6、タイの子どもたちと交流

2020年8月25日 06時58分

バンコクとつながり、自宅を紹介する女の子に見入る児童=いずれも流山市南流山で

 コロナ禍で修学旅行が中止になった小学六年生に心に残る思い出をつくってほしいと、流山市南流山のシェアオフィス「Trist Airport」で二十二日、「オンライン謎解き修学旅行・空飛ぶ教室」が開かれた。空港や飛行機内の雰囲気を再現し、パソコンを使って異国の子どもらとリアルタイムで交流。手弁当のスタッフらは「修学旅行の代替ではなく、オンラインだからできることを工夫した」という。世界に飛び出した子どもたちは最高の笑顔だった。 (牧田幸夫)
 シェアオフィスを運営する尾崎えり子さん(36)が中心になって企画。企業も賛同し、飛行機に乗るワクワク感をANAホールディングスが演出。パソコンは日本マイクロソフトが手配した。

待合室で搭乗券を手にする児童

 応募した市内の六年生二十一人が参加。行き先は謎で、子どもたちが力を合わせて導き出すというもの。搭乗券を持って待合室から機内に見立てた部屋へ。パソコン画面には実際の機内アナウンスや動画が流れ、離陸から着陸までをバーチャル体験した。
 謎解きでは、到着地について英語で書かれた用紙が配られ、子どもたちは辞書や世界地図とにらめっこ。日本との時差は二時間で、ヒントは「面積は日本の一・四倍」「国の形はゾウに似ている」「フェイスブック利用者数は首都の中で世界一」など。
 最初に「タイ」と正解したグループの木村来歩(らいあ)君(西初石小)は「日本の面積をもとに出した。決め手はフェイスブック。タイ料理はおいしいから、みんな載せているはず」と見事な推理。
 この後、タイとオンラインでつながり、画面にはバンコク在住七年の中村勝裕さんや日本に留学経験のあるケット先生が登場。日本のアニメが大好きというコンソムポン・ガイファーさん(9つ)が郊外の自宅を紹介すると、異国の生活様式に流山の子どもたちも興味津々だ。

タイ字表を見ながら自分の名前をタイ語で書く児童

 ケット先生から簡単なタイ語の特徴を教えてもらい、タイの文字で自分の名前を書くことにも挑戦。子どもたちは最後に「コップンカー(ありがとう)」とお礼を言って別れた。西初石小の橘千嘉さんは「タイの人とコミュニケーションが取れてうれしかった。お家が広いなど、知らないこともたくさん学べた」。
 企画では「子どもが本気で楽しめるものをつくろう」と、鰭ケ崎小六年の菊井響君が運営スタッフに入った。タイは菊井君が希望した場所で、尾崎さんはかつての職場の先輩である中村さんに連絡し、現地の段取りをお願いした。
 お金をかけないことと、学校で使う教材を活用することにこだわったという尾崎さん。「コロナの影響で学校にも一人一台のタブレット端末が用意され始めている中で、ひとつのモデルになればと企画した。将来的には日本中の教室でできるようになれば」と期待を膨らませた。

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