正しく乗り 二輪車安全に コロナ影響で人気高まる 運転不慣れで、事故死増

2020年8月25日 07時18分

障害物を避けながらのジグザグ走行に挑戦する参加者ら=さいたま市西区二ツ宮で

 原付きバイクやオートバイなど二輪車の死亡事故が県内で多発している。背景には、新型コロナウイルス感染拡大の影響による二輪車人気の高まりがあるとみられる。運転に不慣れなライダーが増えているとして、県警は「バイクは乗用車より加速しやすいが、止まるのも車より難しい。特に技術が未熟な初心者は大事故につながりやすい」と速度の出し過ぎなどに注意を呼び掛けている。(杉原雄介)
 県警交通総務課によると、県内の今年の交通事故死者数は六十八人(概数・二十三日現在)で、前年同期比で八人減。一方、二輪車の死者数は十八人で同六人増となっている。事故の発生状況別では出退勤中が六人、ツーリング中が四人。同課は、新型コロナの影響で密を避けるため、通勤やツーリングでの二輪車利用が増えていることも要因とみている。
 大宮自動車教習所(さいたま市見沼区)では、二輪免許の取得希望者が増えている。担当者は「緊急事態宣言が明けて以降、二輪免許の申し込みが通常の一・五倍くらいに増えた」と話す。「通勤で電車を使いたくない」「テレワークになって教習所に通える時間ができた」などの理由が多いという。
 利用者や事故の増加を受けて、県警は十六日、さいたま市西区二ツ宮の県警自動車訓練コースで、二輪車の安全運転講習を開いた。ライダー三十七人が参加し、県警交通機動隊員らから「一歩二歩先を見ながら走って」「カーブの曲がり具合をよく読んで」などと助言を受けながら、八の字やジグザグ走行に挑戦した。
 新座市の会社員石坂欣治(よしはる)さん(59)は「八の字走行などで自分の技量が下がっていることに気付いた。無事故無違反を続けるため、どうすれば事故を起こさないか考えたい」と気を引き締めていた。
 交通機動隊の福島正明技能指導官は「上半身をリラックスさせつつ、下半身でしっかり車体を挟む乗車姿勢を常に心掛けてほしい」と指摘。二輪車の事故では頭や胸を打って死亡するケースが多いといい、ヘルメットに加えて上半身のプロテクター着用も呼び掛けている。

関連キーワード

PR情報

埼玉の新着

記事一覧