無抵抗の黒人男性が警官に撃たれ重体、背後から7発発砲か 米ウィスコンシン州、抗議デモ拡大 

2020年8月26日 05時55分

24日、米ウィスコンシン州ケノーシャで、警官隊と衝突するデモ参加者たち=AP

 米中西部ウィスコンシン州ケノーシャで23日、無抵抗とみられる黒人男性が白人警官に7発発砲され、重体になる事件が起きた。現地では24日、人種差別への抗議デモが激化し、治安悪化に備え州兵が招集される事態に発展。デモは同日、東部ニューヨーク市にも拡大した。フロイドさんの事件に続き、全米にデモが広がる可能性がある。
 撃たれたのはジェーコブ・ブレークさん(29)。会員制交流サイト(SNS)には、車に乗り込もうとしたブレークさんが背後を歩いている警官に複数回撃たれ、目撃者らが叫び声を上げる映像が投稿されており、拡散されている。ブレークさんは武器などは手にしておらず、警官が撃ったとみられる7回の銃声が聞こえる。
 米メディアによると、ブレークさんは車内にいた3人の子どもの目の前で撃たれたという。病院の集中治療室(ICU)で手当てを受けている。現場にいた複数の警官は休職扱いとなり、州司法当局の調査を受けている。ブレークさんは女性同士のけんかを仲裁していたとの目撃情報もある。
 現場周辺では24日、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も重要だ)」と記したプラカードを持ち、こぶしを突き上げて差別に抗議する人々が集まった。23日夜には一部が暴徒化し、商店を襲撃したり、ケノーシャ市庁舎周辺で車に放火したりした。 (ニューヨーク・杉藤貴浩)

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