「人種差別的」批判かわす狙い? 米共和党大会、黒人ゲストを多用

2020年8月26日 05時55分
24日、米ワシントンから中継で共和党大会に参加し、演説するティム・スコット上院議員=AP

24日、米ワシントンから中継で共和党大会に参加し、演説するティム・スコット上院議員=AP

 【ワシントン=岩田仲弘】米共和党大会では24日、黒人の演説者が相次ぎ登壇し、党候補に正式指名されたトランプ大統領への支持を表明した。5月に黒人男性のジョージ・フロイドさんが警官に暴行を受け死亡した事件をきっかけに広がった抗議デモに批判的で、人種差別的な大統領とのイメージを打ち消そうという狙いがある。
 「ディープ・サウス(深南部)で育った私は、人種差別とは何かが分かる。ドナルド・トランプは違う(差別的ではない)」
 南部ジョージア州出身で米プロフットボールNFLの元スター選手、ハーシェル・ウォーカーさんはトランプ氏をこう擁護した。
 続いてジョージア州議会の民主党議員も演説。「民主党はいまだに黒人を奴隷扱いしている」と自らの党を批判してみせた。初日の演説の「トリ」も南部サウスカロライナ州選出で共和党唯一の黒人上院議員ティム・スコット氏。民主党大統領候補のジョー・バイデン氏を「彼は自分に投票しなければ真の黒人ではないと言った」と非難した。
 NBCニュースと米紙ウォールストリート・ジャーナルの直近の合同調査で、人種問題への対処についてバイデン氏が優れていると答えたのは53%に対し、トランプ氏は29%。演説者の人選にはこうした劣勢をはね返す思惑があったようだ。

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