川越「立門前第一ビル」オープン 旧鶴川座跡、にぎわい拠点に

2020年8月26日 07時11分

グランドオープンした「立門前第一ビル」=いずれも川越市で

 川越市連雀町に二十五日、観光客向けホテルとフードコートが一体になった商業施設「立門前(たつもんぜん)第一ビル」がグランドオープンした。首都圏で人気の観光地となった川越だが、日帰り客がほとんどで、夜の観光消費が長年の課題だった。ビルは西武線本川越駅から「蔵造りの町並み」の一番街に向かう途中にあり、これまで少なかった観光客の休憩地点にもなる。運営会社は「地域のにぎわい創出の一翼を担えれば」としている。(中里宏)
 ビルは明治時代に芝居小屋として建てられ、その後映画館になった旧鶴川座の跡地に建てられた四階建て。一階は川越名物サツマイモをメニューに取り入れたスイーツカフェや、バー、料理屋など六店のフードコート「縁結び横丁」で、うち四店が二十五日にオープン。二、三階に計二十六室、百八人が宿泊できるホテル「旅籠(はたご) 小江戸や」が入り、四階は多目的ラウンジとなっている。
 昨年、川越市を訪れた観光客は過去最多の七百七十五万人で、このうち外国人観光客も三十一万人と右肩上がりに増えてきた。
 ホテルは外国人観光客の宿泊需要を狙って計画され、六人部屋や十人部屋などドミトリー方式(二段ベッドが並ぶ相部屋)の部屋が中心。毎日変動する宿泊料金は相部屋が三千円台から。ツインは約九千円から、シングルは六千円台からとなっている。
 新型コロナウイルスの感染が収束するまで外国人観光客は望めないが、ひと足早く七月に開業したホテルの担当者は「若いグループのほか、旅慣れたお一人様の利用がある。女性専用のドミトリーもあり、女子会にも利用できる。六人部屋はご家族での貸し切りもできるので、法事など地域の方の需要もある」と言う。
 運営会社TKM(川越市)の担当者は「地元の人と観光客のご縁ができればと思っている。地域と一緒に町を盛り上げていければ」と話している。

外国人観光客や若者層が対象のドミトリー方式の部屋

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