外出には勇気がいるけれど…頭全体を覆う「自由外出マスク」 群馬大大学院・藤井教授ら考案

2020年8月26日 07時13分

「自由外出マスク」を紹介する藤井雄作教授(右)=桐生市天神町の群馬大で

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、群馬大大学院理工学府(桐生市)の藤井雄作教授(社会安全工学)らの研究グループが、頭部全体を覆うフルフェース型のマスクを考案した。気密性のあるマスクとポンプをつなげ、フィルターを通して空気を出し入れする仕組み。装置は「自由外出マスク」と名付け、外でも感染を避けられるという。(池田知之)
 マスク部は制御装置で気圧がやや高められ、フィルターを通さない外気が入らないように工夫。暑さでのぼせないよう、冷房装置を備え、マスク下部に取り付けた手袋越しに顔に触れられ、汗も拭ける。七月上旬に発表した第一弾のマスク一式を改良し、その後も進化させている。
 今回のマスクは、樹脂製のマスク部が五百グラム、バッテリーやポンプなどを内蔵したウエストポーチ部が三・一キロ。現状ではポーチ部はややかさばって重いが、専用部品を設計、製作した場合、十分の一程度に小型にできる見込み。
 マスク部全体をペットボトルと同様の素材のみを用いて製作することもできる。試算では、大量生産できた場合、一式で二千円程度になる。
 外出するには勇気がいるデザインで、製品化は未定だが、藤井教授は「必要不可欠な社会基盤としての定着が期待できる。普及すれば洗練されたデザインの装置も望める」と話す。研究グループは、マスク部にビーチボールを用い、さらに改良したマスクも試作した。行政や民間企業に、利活用を呼び掛けるという。

関連キーワード

PR情報

群馬の新着

記事一覧