<新型コロナ>熱海市長、3カ月減給処分 熱海国際映画祭混乱巡り

2020年8月26日 07時13分

新型コロナの感染防止策を取って開設した今夏の熱海サンビーチ=熱海市で

 多額の赤字や主催者内の対立などで混乱した熱海国際映画祭を巡る問題で、斉藤栄・熱海市長は二十五日、責任を取り三カ月間、自身を五割の減給処分にすると発表した。市議会九月定例会に関連する条例改正案を提出する。
 斉藤市長は会見し「市の発展を目指したが、当初の思いを結実できなかった。多くの皆さまの期待に沿えなかったことをおわびする。市政運営の責任者としてけじめをつけるべきだと考えた」と語った。減額の総額は百十二万二千円。
 市長として担当課を通して的確に指導や指示をしなかったことや、映画祭関連の市の支出が、当初想定より約千五百万円増えたことなどを「責任を感じる点」と説明。映画祭に関わった市職員に法令違反はなく、処分の必要はないとした。
 映画祭は、市と映画や放送関連会社などによる実行委員会が二〇一八年に初開催した。だが多額の赤字や実行委の内部対立などの問題が続出。今年一月、弁護士らでつくる第三者委員会が市の不十分な情報共有体制などを指摘する報告書を市に提出した。
 これを受け、市は対応検討委員会で再発防止策を検討。今後同様の興行案件に関与する際に一担当者や部署に偏らず、全庁横断的な組織・体制を整えることなどを盛り込んだ方針をまとめた。(山中正義)

◆熱海の海水浴客2割減

 熱海市は二十五日、今夏(七月二十三日〜八月二十三日)に開設した市内の海水浴場三カ所の入場者数が、前年同期比で約二割少ない計十一万四千九百六十四人だったと発表した。梅雨明けの遅れや新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛、学校の夏休み短縮などが影響したとみられる。
 首都圏の海水浴場が相次いで開設を見送り、客が流れてくる恐れもあったが、大きな混乱はなかった。
 入場口に人工知能(AI)カメラを設置、混雑状況をインターネットで公開するなどした熱海サンビーチは、前年同期比で約四万人少ない七万九千六百十四人だった。「密」の恐れがある場合は入場制限や早期退出を求める方針だったが、そこまでの混雑はなかった。網代温泉海水浴場も二千六百六十人で約三割減だった。
 一方、長浜海水浴場は三万二千六百九十人で前年同期比で五割以上増加。市はサンビーチの混雑状況をリアルタイムで発信したことや近隣の国道で大きな渋滞がなかったことなどから、一定数が長浜の利用に移ったと推測している。(山中正義)

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