「GoTo東京発着旅行」の追加検討 西村担当相「来月、専門家の意見聞く」

2020年8月27日 05時50分

 西村康稔経済再生担当相は26日、衆院内閣委員会の閉会中審査で、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を巡り、対象から除外されている東京発着旅行の追加を検討する意向を表明した。「9月に分科会を開いて感染状況を分析し、専門家の意見を聞きながら判断したい」と述べた。与党内でも見直しを求める声が強まっている。
 西村氏は、東京都の感染状況は7月末ごろをピークに低下傾向にあるのではないかとする専門家の分析に触れ、除外見直しの検討に言及した。
 事業開始から約1カ月の宿泊利用者は少なくとも延べ420万人で、昨夏の日本人宿泊旅行者数の10分の1程度。菅義偉すがよしひで官房長官は26日の記者会見で「東京都は人口規模も大きく、追加されれば各地のホテル、旅館にとってプラスの効果は大きい」と語った。
 与党内では感染状況の先行きへの楽観的な見方を背景に、東京発着追加を求める声が広がった。
 自民党の井上信治氏は内閣委で、現在の感染状況に関して「東京が突出しているという状況にはない」とし、早急な検討を要請。公明党の山口那津男代表は25日の記者会見で、感染のピークを越えたとの分析を踏まえて「東京の感染状況をよく見極めながら(事業の)対象にすることも柔軟に考えていい」と話した。
 一方、野党側には観光の促進が感染拡大につながりかねないとの懸念や、医療体制整備などを優先すべきだとの意見も根強い。共産党の穀田恵二国対委員長は26日の記者会見で「事業の効果が確かではない。コロナ対策に全力を注ぐべきだ」と、経済活動を重視する政府・与党に苦言を呈した。(横山大輔)

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