友部高をIT専科高に 23年度 公立校で全国初

2020年8月28日 07時17分

 県立友部高(笠間市)が二〇二三年度から、全国の公立校で初のIT専科高校として生まれ変わることになった。県内の大学や研究機関、先端企業とも連携して実践的な情報技術(IT)教育を進め、「高校生発ベンチャー」の育成も見据える。大井川和彦知事が二十七日、県庁での記者会見で発表した。 (宮尾幹成)
 友部高は現在、全日制の普通科三学級だが、これを「IT科」二学級に改編。学習と起業の両立などを実現するため、定時制の仕組みを活用した昼間の二部制(午前、午後の部)を導入し、システム開発やWEBデザインなどにつながる多様な専門科目を設置する。
 また大井川知事は、県立つくば工科高(つくば市)を二三年度から県内初のサイエンス専科高とする計画も発表した。東京を除く公立校では全国初。機械科など四学科四学級を「科学技術科」六学級に改め、工業情報数理やロボット・機械など人工知能(AI)分野につながる科目を専門的に学べるようにする。
 いずれも、県の「県立高等学校改革プラン」(二〇〜二六年度)に基づく取り組みの一環。改革プランではこれまでに県立高十校を中高一貫校とする計画を公表し、今年四月に五校が開校している。
 友部高は近年、定員割れが続いており、つくば工科高も人口増加地域にもかかわらず受験者数が伸び悩んでいた。大井川知事は「もともと、これらの学校にはさまざまな課題があった。思い切って社会のニーズを踏まえ、茨城には素晴らしい教育を受けられる機会があると言っていただける見直しをしよう(と考えた)」と狙いを説明した。
 友部高については、県央地域に位置し、県内全域から比較的通いやすい点も考慮したという。
 このほか改革プランの一環として、周辺の外国人住民が増えている石下紫峰高(常総市)と結城第一高(結城市)を、外国人生徒の学習支援などを充実させる県内初の学校とする。
 二二年度から、日本語能力に応じた習熟度別授業や学校生活の相談に応じるコーディネーターの配置を進めるとともに、外国人生徒の募集枠を拡充する。

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