熱海の記念美術館「美しき 古事記の女神」 沢田政広の32作品展示
2020年8月28日 07時19分
熱海市梅園町の沢田政広記念美術館で、企画展「古事記の女神たち」が開かれている。芸術家沢田政広(1894〜1988年)が古事記に登場する女神を主題に制作した作品32点を展示している。12月21日まで。
政広は生前、日本古来の神話や伝承を題材にすることに「根元的な日本独特の体質があり、それを現代の造形として、日本の心と情を現したかった」と言葉を残している。
企画展では政広が30〜70代に制作した木彫やブロンズ、油彩作品などを古事記のストーリーを追いながら紹介する。
天の岩戸に隠れたアマテラスを誘い出すために踊るアメノウズメは、デッサンとブロンズ像で表現。古事記のストーリーに政広が想像力を働かせて制作した高さ2メートル弱のクシナダヒメの木彫の像も目を引く。
同館の担当者は「それぞれの神の心情を考えて作られている。どれも女神の美しさが出ている」と話す。
午前9時〜午後4時半。月曜休館(祝日は開館)。 (山中正義)
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