トランプ大統領、ホワイトハウスで指名受諾演説「バイデン氏はメード・イン・チャイナ」

2020年8月28日 13時03分
27日、ホワイトハウスで共和党大統領候補指名の受諾演説をするトランプ米大統領=AP・共同

27日、ホワイトハウスで共和党大統領候補指名の受諾演説をするトランプ米大統領=AP・共同

  • 27日、ホワイトハウスで共和党大統領候補指名の受諾演説をするトランプ米大統領=AP・共同
 【ワシントン=白石亘】米共和党大会は27日夜(日本時間28日午前)、最終日を迎え、トランプ大統領(74)がホワイトハウスで大統領候補の指名受諾演説を行った。再選に向け「米国第一主義」を掲げ、民主党の大統領候補のバイデン前副大統領(77)との対決姿勢を鮮明にした。
 演説はホワイトハウスの庭に1500人の支持者を招いて行われた。トランプ氏は「アメリカンドリームを守るか、それとも社会主義的政策により米国の運命を破壊させるか。歴史上最も重要な選挙だ」と訴えた。
 その上で民主党候補のバイデン前副大統領について「米国人の雇用を海外に流出させてきた」として、貿易など中国に対する政策が弱腰だと批判。「バイデン氏はメード・イン・チャイナ、私はメード・イン・USAだ」と語った。バイデン氏の公約である増税は「回復しつつある経済や株式市場を崩壊させるだろう」と指摘した。
 また「中国ウイルスがやって来るまでは雇用は最も良かった」と経済政策の成果を強調。新型コロナウイルス対策では「年末までにできるだけ早く、ワクチンを開発する」と力説した。
 保守層を念頭に「過激な左派は警察予算を減らそうとしている」とアピール。支持者が総立ちとなり「あと4年!」と掛け声が飛ぶなど、バイデン氏が党大会で聴衆なしでカメラに向かって指名受諾演説を行ったのとは対照的だった。

◆批判よそに自画自賛 「現職の業績」演出

 トランプ米大統領の礼賛一色だった共和党大会は27日、トランプ氏がホワイトハウスから指名受諾演説を行い、4日間の幕を閉じた。就任以来、米国第1主義を掲げて自ら進めてきた政策はすべて正しく、今後も続ける考えを表明。連邦法に抵触する可能性があると指摘されながら演説場所にホワイトハウスを選んだのは、恐ろしいほどの自己顕示欲の表れだ。
 「私は約束を守ってきた」「誰もなし得なかったことを達成してきた」。環太平洋連携協定(TPP)や温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱、在イスラエル大使館のエルサレム移転、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化仲介…。トランプ氏は、これまで何度となく繰り返し自慢してきた実績をあらためて一つ一つ成果としてアピールした。
 政策上の誤りは認めず、修正もしない。それは新型コロナウイルスの感染死者数が18万人を上回りながら、この日、ホワイトハウスに集まった約1500人にマスク着用を義務付けなかったことからも明らかだ。
 中西部ウィスコンシン州で白人警官により黒人男性が銃撃された事件についても「民主党が統治する都市の略奪や暴動、放火は許さない」と過激な側面ばかりを強調し、治安の不安をあおった。この日、トランプ氏の演説に先立ち演説した民主党のハリス副大統領候補は「共和党大会の唯一の目的はドナルド・トランプだけをあやして満足させることだ」と非難。今後、中傷合戦はさらに激化するだろう。(ワシントン・岩田仲弘)

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