安倍首相 辞任表明 「レガシーない」「功績多い」 県内与野党から驚きの声

2020年8月29日 07時24分
 安倍晋三首相が辞任する意向を表明した二十八日、県内の政界関係者や市民から「びっくりした」など驚きの声が相次ぎ、長期政権については、賞賛と批判の声が入り交じった。 (中谷秀樹、鈴木みのり)
 自民党県連会長の渡辺博道衆院議員は「急な辞任表明に大変驚いている。外交、防衛力の強化、経済活性化など功績は数知れない。新型コロナウイルスや災害など国民を守るため全力で取り組んでいる姿は憲政史上、最高の総理であったと思う」とコメントした。
 立憲民主党県連代表の生方幸夫衆院議員は「辞めるなら唐突と思っていたので驚きはなかった。国民不在の忖度(そんたく)政治が続き、日本の立憲政治が壊された」と批判。次期衆院選をにらみ、「野党が一つになって立て直しを」と力を込めた。
 国民民主党県連代表の奥野総一郎衆院議員は「本当にびっくりした。今はまず、ゆっくり休んで全快を」とおもんばかった。連続在任期間歴代一位の長期政権について「レガシー(遺産)という意味では、はっきりしたものはなかったのではないか」と評した。
 共産党県委員会の小倉忠平委員長は「アベノマスクの配布など新型コロナウイルスの対応を見ても政治的に行き詰まっていた。森友・加計学園の問題など安倍夫妻が抱える疑惑の説明責任は、辞めても消えたわけではない」と強調した。
 森田健作知事は「病魔と闘いながら日本のために頑張ってくださった」とねぎらった。「トランプ大統領と友情を深め、日米の関係をより一層良くした」と称賛。次期首相には「外交を引き継ぎ、新型コロナ対策も積極果敢に指導する人になってほしい」と望んだ。
 二〇〇七年の第一次政権の時と同様に、病気を理由にした突然の退陣に、千葉市中央区の地方公務員の五十代男性は「放り出し感が否めない」と話す。「後継者にふさわしい人もいない」と不安を募らせる。
 浦安市の福祉職の滝原絵子さん(32)は、首相の政権運営を「悪いところを挙げたらキリがない」と非難。現在、障害者の就職支援の仕事をしているが、コロナ禍で解雇される人が増えたといい、「経済回復へ対策をしっかりしてほしかった」。
 千葉市中央区のアルバイト、島田敏行さん(70)は長期にわたって政権が続いたことを評価。「その前が一年ごとに変わっていたことを思うとね」。外交姿勢には不満が残るとして、「次の首相は中国や韓国に強く出てくれる人がいい」と話した。

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