駐中国大使に垂秀夫氏 中国側が同意 11月にも着任へ 情報収集力に定評

2020年8月30日 05時50分

垂秀夫氏

 【北京=坪井千隼】政府が検討を進めていた、外務省の垂秀夫たるみひでお前官房長(59)を横井裕駐中国大使(65)の後任大使に起用する人事について、中国側の同意が得られたことが分かった。閣議決定の手続きを経て11月にも着任する。

 外交筋が明らかにした。垂氏は外務省のチャイナスクール(中国語研修組)出身で中国での勤務経験が長く、幅広い人脈や情報収集力に定評がある。一方で中国政府が垂氏の情報収集力を警戒しているとの見方があり、大使人事に同意するかが注目されていた。
 国際条約上、相手国は大使人事への同意を拒否することが可能だが、「同意拒否は異例で、現実的には容易ではない」(外交筋)だという。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、今年春に予定されていた習近平しゅうきんぺい国家主席の国賓訪日は延期となった。また沖縄・尖閣諸島周辺海域への中国公船の相次ぐ侵入や、香港国家安全維持法を巡る問題などで、改善傾向にあった日中関係は不透明さを増している。政府は中国事情に精通する垂氏を起用することで、難局を乗り切りたい構えだ。
 垂氏は1985年、外務省入省。中国・モンゴル課長や駐中国公使、領事局長などを歴任した。日本台湾交流協会の台北事務所での勤務経験もあり、台湾にも人脈がある。

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