いかりや長介さんとそりの合わなかったメンバー四人が脱退し、…

2020年8月30日 07時13分
 いかりや長介さんとそりの合わなかったメンバー四人が脱退し、ドリフターズは一時、いかりやさんと、加藤茶さんの二人だけになってしまう。一九六四(昭和三十九)年のことだ▼大急ぎでメンバーを探し、わずか半月で荒井注さん、高木ブーさんを加えた。よほどあわてて選んだか。ピアノ担当の荒井さんがピアノを弾けないのを見抜けなかった▼ほぼ半月か。安倍首相の退陣表明を受け自民党は新しい総裁選びに入った。九月中旬までに選出するそうだが、いかにも急ぎ足である▼総裁選の党員投票は省略し、国会議員と都道府県連代表だけの票で選ぶという。事情は分かる。油断できぬ新型コロナウイルス対策を考えれば、政治空白は避けたい。次の首相が決まるまでは病の安倍さんが首相のままで、後任を早く選び、安倍さんを休ませたいというのも人情としては理解もできる▼それでも選ぶのはコミックバンドのメンバーではなく、首相になる人である。長く続いた安倍政権の後、日本をどんな方向に導きたいのか。少々時間はかかっても候補による熱のこもった論戦を見たい▼党員票抜きの短期決戦なら菅官房長官が有利とも聞くが、誰が選ばれようと文句のつけようのない堂々とした方法で選んでおかなければ、口さがない世間は荒井さんのギャグを自民党に使うかもしれない。無論「なんだ、ばかやろう」である。

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