少女が見た沖縄の痛み 坂本菜の花さんコラムを映画化 前橋で公開が始まる

2020年8月30日 07時46分

フェンスの向こうの米軍施設を見つめる坂本菜の花さん=沖縄「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」より(c)沖縄テレビ放送 

 能登半島の少女が見た沖縄を描いたドキュメンタリー映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」(平良いずみ監督)の上映が二十九日、前橋シネマハウス(前橋市千代田町)で始まった。九月十一日まで。(中山洋子)
 那覇市のフリースクール「珊瑚(さんご)舎スコーレ」に二〇一五年に入学した石川県珠洲市出身の坂本菜の花さん(21)が在学中、故郷の北陸中日新聞で毎月つづったコラム「菜の花の沖縄日記」がもとになっている。
 学校の壁に張られた新聞コラムに沖縄テレビのキャスター兼ディレクターの平良いずみ監督が目をとめ、一八年春の卒業までを追ったドキュメンタリー番組を制作。同年の「『地方の時代』映像祭」でグランプリを受賞した作品に卒業後の一年を加えて映画化した。

映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」を撮った平良いずみ監督

 「ちむぐりさ」とは、誰かを思い胸が痛むという意味の沖縄の言葉。珊瑚舎スコーレの夜間中学には、沖縄戦と戦後の混乱で学校に行けなかったお年寄りたちも通う。菜の花さんは、おじいおばあとの交流や、米軍機事故の被害者たちとの出会いを重ね、沖縄の痛みを自分の問題として考えていく。
 平良監督は「群馬県でも一九五七年に薬きょうを拾おうとした地元の女性を米兵が射殺した事件があり、反基地運動のうねりが大きくなった。それが沖縄では今も続いていることを知ってほしい」と話した。
 上映時間は午後一時四十五分〜三時三十一分。火曜休館。一般千七百円。

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