<新型コロナ>善意の食品、もう一息 県東部のフードドライブ好調、でも… 需要、例年の4倍「さらなる協力を」

2020年8月31日 07時16分

沼津市社協に寄せられたコメやお菓子、レトルト食品=沼津市で

 家庭で余った食品を寄付してもらう運動「フードドライブ」が今夏、県東部を中心に好調だ。新型コロナウイルスの影響で生活苦になった人への支援の高まりが理由とみられる。ただ食品配布の需要も増えており、運動を主導するNPO法人「フードバンクふじのくに」(静岡市)は「寄付期限の月末に向けさらなる善意を」と訴えている。 (渡辺陽太郎)
 集めているのはコメやレトルトなど、未開封で賞味期限が二カ月以上、常温保存できる食品。フードドライブは毎年、夏と冬に自治体や社会福祉協議会と協力して実施する大規模回収で、今回は各市町役場や社協事務所など二百七十四カ所に回収ボックスを設置。食品を募っている。
 回収量は、今年一月の一〇・八トンを超えるのは確実という。沼津市内は好調で、同市社協には二十六日までに計二五六・六キロが寄せられた。近年で多かった二〇一六年夏の二百四十六キロを上回り最多という。「ふじのくに」の望月健次事務局長は「報道などでコロナ禍による生活苦に触れ『寄付したい』という人が増えている」と説明する。
 だが同市社協の秋山知代主事補は「これで足りるのかと不安もある」と話す。「ふじのくに」が四〜七月に受けた食品提供依頼は三千六十三件、約三七・八トン。すでに一九年度を上回っており、望月事務局長も「需要は例年の四倍はある」とする。
 新型コロナの影響で回収が滞っている社協もある。浜松市社協の担当者は「まだ集計中だが例年並みか少し下回る」と話す。回収ボックスの多くを社会福祉施設に設置したが、感染リスクを減らそうと来場者を絞ったため、伸びが鈍いという。静岡市社協も、回収ボックスが市民が普段利用する機会が少ない保健所などにあり、寄付は例年並みと予想する。
 「ふじのくに」はホームページで各地の回収ボックスの設置場所を公開、寄付増につなげようと必死だ。望月事務局長は「多くの善意にとても感謝している。だが需要に応えられるか分からない。協力をお願いします」と呼び掛けている。

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