東京都で人口減、8月として8年ぶり 感染リスク避け転出増か

2020年8月31日 21時23分
 東京都は31日、8月1日現在の人口推計を発表した。1399万3721人で前月から5903人減った。8月として前月比の人口が減るのは2012年以来、8年ぶり。7月に新型コロナウイルスの感染者が再び増え始め、感染リスクを避けて都外に転出する人が増えた可能性が指摘されている。

◆7月比マイナス5903人

 東京都の推計によると、都外からの転入者が前月より約300人減り、転出する人は約3800人増加。帰国する外国人も増えた。
 島しょ部も含めた62市区町村のうち、45で減少。特に板橋、江戸川、豊島、練馬の各区で500人以上減った。都心の港区と新宿区でも、外国人を中心に400人以上減少した。

◆12年は原発事故影響

 新型コロナの感染者が多い東京都では、順調に増えてきた人口に異変が起きており、6月にも同月としては推計を始めた1956年以来初めて前月比で減少。8月も「福島第一原発事故の影響が残っていた」(エコノミスト)とみられる12年以来の減少となった。
 みずほ総研の岡田豊主任研究員は「感染の再拡大を受け、転職希望者が東京を避けて地元に近い都市で再就職したり、リモートワークできる人材が感染リスクを避けて都外に転出したりしている」と分析した。

◆タワマン効果で品川区は増加

 一方、品川区は2月から毎月200人以上増え続け、8月も230人の増加。岡田氏は「駅に近いタワーマンションが完成するなど住みやすい街として再開発が進み、中央区や江東区などとともに、本格的な人口減少が視野に入った東京都内でも魅力を高めている」と語った。(吉田通夫)

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