高崎映画祭 各賞決まる

2020年1月17日 02時00分
 第三十四回高崎映画祭の受賞者などが十五日、同映画祭委員会から発表され、最優秀作品賞に鈴木卓爾(たくじ)監督の「嵐電(らんでん)」が選ばれた。各賞の授賞式は三月二十二日午後四時から、高崎市高松町の群馬音楽センターで開かれる。
 二〇一八年十二月~一九年十二月中旬に国内で劇場公開された邦画を対象に、高崎映画祭選定委員会が審査し、十二部門に監督や俳優ら十六人を選出した。

◆最優秀作品賞 「嵐電」

(C)MigrantBirds/Omuro/KyotoUniversityofArtandDesign

 最優秀作品賞の「嵐電」は、京都市街地を走る路面電車の京福電気鉄道嵐山線(通称らんでん)を舞台に三つの恋愛が幻想的に交錯する物語。「風景が人を描き、人が風景を描く。豊かな人間性を自由な発想で描き込んだ」と評された。
 最優秀監督賞は「最初の晩餐(ばんさん)」の常盤司郎監督と「宮本から君へ」の真利子(まりこ)哲也監督の二人。常盤監督は人が積み重ねていく年月の歩みを丁寧に描き「家族と人間の豊かな感情をすくい上げた」、真利子監督は「表現力と訴求力は唯一無二」とそれぞれ高く評価された。

◆最優秀主演女優賞 夏帆さん シム・ウンギョンさん

夏帆さん(右)とシム・ウンギョンさん(C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会

 最優秀主演女優賞は「ブルーアワーにぶっ飛ばす」から夏帆(かほ)さんとシム・ウンギョンさんの二人が確かな演技力と表現力で受賞。同男優賞は「半世界」の演技が「アンニュイでおぼつかない大人の成長を、ゆるやかに柔らかく体現した」と評価された稲垣吾郎さんに決まった。「半世界」からは渋川市出身の渋川清彦さんが緩急ある演技で最優秀助演男優賞に輝いた。

◆最優秀主演男優賞 稲垣吾郎さん

稲垣吾郎さん(中)と渋川清彦さん(左)(C)2018「半世界」FILMPARTNERS

 映画祭プロデューサーで本紙県版の「そふとフォーカス」を連載中の志尾睦子さんは「二十代から四十代の監督が自主制作に近いスタイルで比較的低予算でつくった映画が充実していた。その中でも新しいアイデアや表現に挑んだ作品を選んだ。今後の映画界に希望が持てるラインアップになった」と語った。
 映画祭は三月二十日~四月五日に高崎市文化会館やシネマテークたかさきなど高崎市内四会場で開かれる。上映ラインアップは二月下旬に発表予定。 (石井宏昌)

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