<新型コロナ>品川・宿場町の助け合い再び 医療などに 区、支援金募集

2020年9月1日 07時13分

かつては旧品川宿の本陣もあった北品川の商店街=品川区で

 江戸時代にコレラが流行した品川宿で寄付行為が広まっていたことにちなみ、品川区は新型コロナウイルスの感染対策として、医療現場や福祉施設への支援金の募集を始めた。区は「江戸時代の宿場町の人たちのように、令和の時代もコロナ禍をともに乗り越えよう」と呼びかけている。 (宮本隆康)
 区によると、一八五八(安政五)年に長崎に上陸したコレラは、七月末から江戸でも流行。一カ月余りで江戸だけで二十万人以上の死者を出したとも伝えられている。
 東海道の宿場町だった品川宿では、多くの旅籠(はたご)屋や裕福な農民などから、五百五両や白米などの寄付が集まった。困窮者の救済のため、コレラを手当てする薬とともに、千八百軒以上に配られたとされる。
 今回の支援金の対象は「医療」「保育」「介護」「障害者」の四分野の関連施設。感染のリスクにさらされ、日常生活でも細心の注意を強いられる医療現場や福祉施設で働く人たちに対し、感謝と激励の意思を伝えようと企画した。
 支援金の使い道は、「医療」では防護服の購入や、PCR検査センターの経費を見込む。「保育」では、消毒液や感染防止ペーパータオルの購入など。「介護」では、オンライン面会用のICT機器や、間仕切りの購入を想定している。
 活用実績は、区ホームページなどで報告する予定という。
 募金は、支援対象の分野を選ぶことができる。期間は十月十日までで、目標額は一千万円。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」や、郵便局の窓口支払いで受け付けている。
 区の担当者は「国や自治体からの支援金は既にあるが、金額の大きさよりも感謝を示す意義が大きい」と強調している。

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