有限会社ニイミ洋食器店

2020年9月16日 12時02分

女優・宮﨑香蓮が老舗の企業をご紹介します!


女優・宮﨑香蓮が、インタビューから原稿の執筆まで全てを手掛ける連載コンテンツ「大人の社会科見学」。今回は、東京・浅草のかっぱ橋道具街を代表するお店として知られるニイミ洋食器店を取材しました。

「ジャンボコック」ができるまで


 今回の取材先は、明治40年(1907年)創業のニイミ洋食器店さん。創業者の新實にいみ吉五郎氏は、当時すでに古道具の市が立っていた、かっぱ橋で古道具屋を始めました。その長男、善一氏(洋食器店初代社長)は「これからは洋食器の時代が来る」と時代を読み、古道具屋から洋食器店へと業態を変更。大正9年 (1920年)に「ニイミ洋食器店」が誕生しました。戦時中に一時、お店を畳むこともありましたが、昭和26年(1951年)に、かっぱ橋の現在の場所で洋食器店を再開しました。

たくさんの食器に囲まれてテンションが上がる香蓮さん。

 二代目の社長である善三郎氏は、昭和57年(1982年)に、老朽化に伴いビルの建て替えを実施しました。このとき、通称「ジャンボコック像」も作られました。アイディアマンであった善三郎氏には「お店がせっかくいい場所にあるのだから、シンボルとなるようなものを」という思いがあったそうです。ビルの建設をしている間、近隣には秘密にして、このコック像を制作。ビルが完成したときに、初めて一般にお披露目されたそうです。

ニイミ洋食器店の代表取締役、新實孝さん。

 
 コック像のモデルは初代社長の善一氏。道を歩いていると「あ!コックの人!」と言われるくらい、善一氏とそっくりに作られたので、照れくさかったそうです。今では、かっぱ橋そのもののシンボルとなったこの「ジャンボコック像」が、現在へと繋がるターニングポイントになりました。


「ニイミさんに行けば、なんとかなる!」問屋としての存在


 飲食店で働くプロの方々が、お店で必要なものを購入する問屋として知られていた、ニイミ洋食器店。オリジナルの商品の開発、販売も行っています。

新幹線タイプのお子様ランチプレート各2440円。

 代表的なオリジナル商品のひとつが、昭和47年 (1972年)に発売を開始した「お子様ランチプレート」のシリーズです。はじめは外食チェーン店からのオファーで開発されました。食器は陶器で作られることが多いのですが、このシリーズは割れにくい「メラミン樹脂」を採用。飛行機や新幹線など、子どもたちが喜ぶようなデザインを採用したこともあり、現在も人気の商品です。
「グルメブーム」や「激安ブーム」の影響もあり、食のプロではない人たちの間にも、かっぱ橋の知名度が広がっていきました。ニイミ洋食器店にも一般のお客さんがかなり増えてきたそうです。

お子様ランチプレートのシリーズもお店で一枚から購入可能です。

 このような状況の中、ニイミ洋食器店が一番大切にしていることは「業務用問屋としての存在意義」だそうです。道具やお皿など簡単に廃番にしてしまうと、それを使っているお店が困ってしまう。追加で欲しいものをきちんと用意しておくのが、問屋のあるべき姿です。「今すぐに買いたい」「手で触って道具のバランスを確かめたい」そういった声に応えるのがリアル店舗の役割です。ネット販売が盛んな中、店舗での販売を続けていることにすごくプライドを感じました。
 かっぱ橋には海外からのお客さんも増え、観光地のような雰囲気になっています。もちろんそんなお客さんも温かく受け入れつつ、軸は「業務用問屋」としての役割を全うする。そういう積み重ねが「ニイミさんに行けば、なんとかなる」という信用に繋がり、また人を呼んでくれる。これこそ、ニイミ洋食器店が長年愛されている理由なんだと思いました。
取材後記
実は今回、特別にニイミ洋食器店の屋上に上がらせていただき「ジャンボコック像」を間近で見てきました!かなり迫力がありましたよ。この像はメンテナンスにも費用がかかるそうです。しかし写真を撮ってSNSに掲載する人も多く、広告塔の役割も果たしています。なのでメンテナンス代は「広告費」として捉えているそうです。お店の中は所狭しと色々な道具やお皿が置いてあり、本当に楽しい空間でした。ステイホーム期間を経て、すこーし自炊にやる気が出てきたわたくし。キッチンを充実させるべく、プライベートでもお店に伺いたいと思います。ニイミ洋食器店の代表取締役、新實孝さん、お忙しい中ありがとうございました!
DATA ニイミ洋食器店
かっぱ橋道具街の南側の入口、菊屋橋交差点の角にある、食に関する道具の総合店舗。店員の方々の知識も豊富なので分からないことがあれば、ぜひ相談してみてください。
住所: 東京都台東区松が谷 1-1-1
電話: 03-3842-0213
営業時間: 10:00〜17:30
定休日: 日曜日
PROFILE
宮﨑香蓮(みやざき かれん)
1993年11月20日生まれ。2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演する など、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
■NHK Eテレ「おもてなしの即レス英会話」ドラマパートレギュラー(早苗役)
■テレビ朝日「遺留捜査」滝沢綾子役レギュラー
■主演映画「BENTHOS」が「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020」ジャパン部門にノミネート
■舞台「里見八犬伝」出演(浜路役)

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