安倍首相に「怖いくらいそっくり!」 浜松・舘山寺の観音像、辞意表明で脚光

2020年9月1日 18時52分
 浜松市西区の舘山寺にある聖観世音菩薩しょうかんぜおんぼさつが、辞意を表明した安倍晋三首相に「顔がよく似ている」と脚光を浴びている。以前から一部で知られた話題だが、政権トップを退くことになり、再び注目を集めている。(久下聡美)

舘山寺の聖観世音菩薩(左)と安倍晋三首相

 舘山寺の本堂から散策コースを登って5分ほど。標高50メートルの山頂から、高さ約16メートルの観音像が舘山寺温泉街を見下ろしている。
 建立は1935(昭和10)年。舘賢聖たちけんせい住職(53)は「浜名湖を訪れる観光客や住民の水難事故防止、世の安寧を願い、住民が建てたと聞いている」と話す。出家前の釈迦しゃかの姿で「厳しい修行を行う前の穏やかな表情が特徴」といい、舘山寺大観音などと呼ばれている。
 「安倍首相に似ている」とささやかれ始めたのは、第一次政権が発足した2006年ごろ。テレビに頻繁に映る首相の顔と観音像が「そっくり」と一部のメディアに取り上げられ、観光客にも知られるようになった。8月28日の辞意表明後も、参拝客から「確かに似ている」「怖いくらいそっくり!」との声が聞かれる。

安倍首相に似ていると話題の舘山寺聖観世音菩薩

 コロナ禍で寺の収入が減少する中、舘住職は参拝客の増加を歓迎するが、安倍首相と絡めて知名度が高まることには、複雑な気持ちを抱いている。
 「観音様は庶民信仰の対象で、疫病封じや子授け、縁結びといった一般人の生活に近い願いを受け入れる存在。これまでの政策を見ると、安倍首相は庶民から遠い存在だった」と振り返り「安倍首相の政治姿勢などに疑念を抱く方は多く、観音様のありがたさが薄れるような雰囲気があった。これからは国民の声に耳を傾けて」と静かに語った。

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