取り調べ100回、10時間超えも 秘書が証言 河井夫妻公判

2020年9月2日 21時28分
 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反の罪に問われた前法相の河井克行被告(57)=自民党を離党、衆院広島3区・写真左=と妻の参院議員案里被告(46)=同、広島選挙区・同右=の東京地裁での公判は2日、前日に続き、選挙スタッフだった克行前法相の公設第1秘書の証人尋問が行われた。この日は弁護側から質問があり、検察から威圧的な取り調べを受けたと証言した。(山下葉月)

◆「選挙活動の最終決定は克行前法相」

 男性秘書は案里議員が参院選への出馬を表明した昨年3月以降、公示日前にもかかわらず有権者らに支持を訴えていたというが、「(事前運動としての)違法性の認識は当時はなかった」と釈明した。
 検察からの取り調べは100回に上り、10時間を超える日もあったと証言。威圧的な取り調べも「ありました」とし、「今でも逮捕されるかもしれないという思いはあります」と声を震わせながら証言した。
 取り調べ当初は「積極的に話すことはなかった」とも振り返ったが、検察による供述の誘導については「ありません」と否定した。
 一方で秘書は、公示日から投開票日までの案里議員の遊説ルート案は、別の選挙スタッフが作っていたと説明。克行前法相は日ごとの遊説ルート案を事前にチェックし、「内容について意見していた」と証言した。
 選挙ポスターを誰がどこに張るかも事前に報告を求めるなど、「選挙活動の最終的な決定をするのは克行前法相だった」と話した。
 夫妻は公判で、地元議員らへの現金提供は大筋で認めつつ、買収の趣旨ではなかったとして無罪を主張している。

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