菅氏、改憲に「挑戦」 安倍路線継承を明言 森友の再調査は否定

2020年9月2日 22時58分
記者会見で自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官

記者会見で自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官

  • 記者会見で自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官
 菅義偉官房長官は2日、国会内で記者会見し、安倍晋三首相(自民党総裁)の後任を決める党総裁選への立候補を正式に表明した。菅氏は安倍政権の基本路線を継承する姿勢を強調。1日に出馬表明した岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長はその路線を見直す立場だが、菅氏は最大派閥の細田派に加え、麻生派など計5派閥の支援を受け、圧倒的に有利な情勢のため、安倍路線が継承される可能性が強まっている。(清水俊介)

◆コロナ対策は感染防止と経済を両立

 菅氏は会見で「安倍総裁が全身全霊を傾けた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために全力を尽くす覚悟だ」と強調。安倍政権の経済政策「アベノミクス」について「責任を持って引き継ぎ、さらに前に進めたい」と述べた。首相が目指した改憲も「引き続き挑戦したい」と主張した。
 新型コロナウイルス感染症対策でも、安倍政権と同じく感染防止と社会経済活動の両立を図る考えを示した。安倍政権で進まなかったロシアとの北方領土交渉や、北朝鮮による日本人拉致問題に関しても、首相の取り組みを引き継ぐ考えを示した。

◆桜を見る会「あり方見直す」

 森友、加計学園や「桜を見る会」といった安倍政権で国民に疑問を持たれた問題についても記者が質問。森友問題について、菅氏は「財務省関係の処分が行われ、検察も捜査を行い、すでに結論が出ている」として、再調査をしない考えを明言。加計問題は「法令にのっとり進められてきた」と主張し、桜を見る会については「国会でさまざまな指摘があり、今年は中止をして、これからのあり方を全面的に見直す」と語った。
 政府内で検討されている敵基地攻撃能力の保有に関しては「憲法、専守防衛の範囲内の提言書を与党からいただいている。しっかり協議しながら進めていく」と検討を進める方針を示した。

◆総裁選14日投開票を正式決定

 自民党は2日、総裁選を8日告示、14日投開票とする日程を正式決定。同党の森山裕国対委員長、立憲民主党の安住淳国対委員長は2日、国会内で会談し、臨時国会を16日に召集することで合意。同日中に新首相の指名選挙を行う。

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