外国人視点で防災考える 台風19号教訓 群大でワークショップ

2019年12月30日 02時00分

ハザードマップを確認する参加者=いずれも群馬大太田キャンパスで

 大きな被害を及ぼした十月の台風19号を教訓に、県内在住の外国人の視点から防災の在り方を考えるワークショップが、太田市の群馬大太田キャンパスで開かれた。参加したブラジルや中国、ペルー、フィリピンの出身者たちは、災害情報の把握の仕方や、言葉のギャップなどについて議論した。 (池田知之)
 ワークショップは、群馬大などが手掛ける、留学生の県内への就職や定住の支援の取り組み「グローカル・ハタラクラスぐんま」の一環として開催し、在日外国人や留学生ら九人が参加した。
 台風情報に関するテレビニュースの画面が示された際、ペルー人の女性は「『ダム』という字は読めるが、『大雨特別警報』はよく分からなかった」などと指摘。来日して日の浅い外国人にとっては理解が難しいことを示した。
 中国人の女子留学生は、災害情報を得る際にはテレビのニュースより、緊急速報メールを活用していることを紹介した。
 講師となった日系ブラジル人三世で防災士の三沢巌さん(53)は日本語が不得手な外国人に対して「地震や洪水など、災害のキーワードとなる言葉をまず覚えてほしい」と強調。ピクトグラム(絵文字)の紹介のほか、ハザードマップを読んだ上での避難場所の把握の大切さなども訴えた。
 交わされた意見は集約してガイドブックにまとめる方針。外国人を受け入れる企業や自治体などで活用してもらう。

ピクトグラムを紹介する三沢さん(中)

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