東京和楽器に募金800万円を寄付 和楽器バンドが支援プロジェクト

2020年9月4日 05時50分

東京和楽器の大瀧勝弘代表(右)に目録を手渡す「和楽器バンド」の蜷川べにさん=3日、東京都八王子市で(潟沼義樹撮影)


 近年の需要低迷やコロナ禍などで廃業を決めていた三味線の大手老舗メーカー、東京和楽器(東京都八王子市)を支援するためのプロジェクトを立ち上げた8人組のロックバンド「和楽器バンド」が3日、集まった募金など約800万円を同社に届けた。
 本紙報道で同社の危機的状況を知った和楽器バンドが8月15、16日に神奈川・横浜アリーナで開催したライブで、会場にたるを設置して観客に協力を呼び掛けた。両日のライブ会場で集まった約150万円のほか、オンラインでの募金、ライブの収益の一部などを合わせた計約800万円の目録をこの日、メンバーで津軽三味線担当の蜷川べにさんが大瀧勝弘代表(80)に手渡した。
 蜷川さんは「思った以上にたくさんの反響があり、これほど伝統芸能に興味を持っていただけるとは思いませんでした。これからもプロジェクトが広がっていけばいい」と話した。大瀧代表は目録を手に「想像もつかない額でびっくりしています。責任を感じています」と感謝し、「これから三味線(需要)を広げる行動を起こしていきたい」と意欲を見せた。
 同社は8月15日での廃業を決めていたが、本紙はじめ多くのメディアが窮状を報じたこともあり、国内外から注文が入り、今年いっぱいは稼働する見通しとなった。(山岸利行)

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