<新型コロナ>生徒念願のオンライン文化祭 国立の私立桐朋中・高で12、13日

2020年9月4日 06時42分

ライブ配信の準備をする生徒=いずれも桐朋高校で

 コロナ禍で学校行事の開催が難しい中、私立桐朋中学・高校(国立市)がオンライン文化祭を十二、十三両日に開く。一時は中止の方向だったが、生徒が全国の高校から文化祭の開催状況を聞き取り、約四割がオンライン化に取り組んでいるとの調査結果を学校側に示し、開催にこぎつけた。生徒は「強い意志と努力で実現した」と開催準備を進めている。(竹谷直子)
 同中高の文化祭は、都教委が十二月までに予定される一堂に集まる活動を延期または中止する方針を示したことを受け、中止が検討された。生徒でつくる実行委員会は「文化祭は生徒にとって大切なものだ」と学校側に開催を働き掛けた。
 教師らを実施に向けて説得する切り札が全国調査だった。生徒会長の章子〓(しょうこいく)さん(17)=高校二年=が多摩地域の生徒会長のネットワークを生かし、六月に全国の高校に文化祭の開催状況を尋ね、北海道から福岡県まで十七都道府県、六十二の高校から回答を得た。
 調査結果によると、39%がオンライン開催を目指しており、文化祭を中止する学校は25%にとどまった。規模を縮小または従来通り開く学校は計26%だった。実行委員会がこのデータを学校側に提出した結果、入場者を在校生と保護者一人に絞った上で、オンラインでライブ配信する文化祭の開催が決まった。

文化祭の旗をつくる生徒

 文化祭実行委員長の小杉優太さん(17)=高校二年=は「生徒の頑張りを少しでも一般の人に見てほしい」と話す。副委員長の森田凱景(ときかげ)さん(16)=同=は「事前に録画する案もあったが、ライブでしか伝わらない臨場感がある」とオンライン配信の意義を語った。
 章さんは「学校は生徒が人や社会との関わりから成長していく場でもある。先生の判断で、オンライン化を検討せずに中止になるのはもったいないと思った」と振り返る。生徒主導の開催決定について「新たなことに挑戦し、成長につながった」と話した。
 文化祭は、音楽ライブや化学実験をはじめ、事前申込制で入学希望者らが在校生と一対一で話せる企画など約三十種目をオンラインで実施する。生徒が作ったホームページで配信する。URLはTohofes.org
 ※〓は立のうえに日

関連キーワード

PR情報

東京の新着

記事一覧