大坂なおみ、黒人被害者の名前入りマスクで人種差別に抗議 全米テニス決勝までの試合数に合わせ7枚用意

2020年9月4日 10時28分
全米オープンテニスの女子シングルス2回戦で、エライジャ・マクレーンさんの名前が入ったマスクを着ける大坂なおみ選手=2日、ニューヨークで(ゲッティ=共同)

全米オープンテニスの女子シングルス2回戦で、エライジャ・マクレーンさんの名前が入ったマスクを着ける大坂なおみ選手=2日、ニューヨークで(ゲッティ=共同)

  • 全米オープンテニスの女子シングルス2回戦で、エライジャ・マクレーンさんの名前が入ったマスクを着ける大坂なおみ選手=2日、ニューヨークで(ゲッティ=共同)
  • 1回戦では、ブレオナ・テーラーさんの名前入りマスクを着用=8月31日、ニューヨーク(AP・共同)
 【ニューヨーク=共同】当地で開催中のテニスの全米オープンで大坂なおみ選手(日清食品)の口元に注目が集まっている。入場時などに人種差別に抗議する意味を込め、警官による過剰な暴力や銃撃に遭った黒人被害者の名前入りマスクを着用。決勝までの試合数に合わせ、7枚のマスクを用意し「(被害者数に)十分じゃないのが悲しいところ。決勝までに全てを見せられたら」と活躍を誓う。
 8月31日の女子シングルス1回戦は、3月にケンタッキー州で薬物捜査中の警官に自宅に踏み込まれ、射殺された黒人女性ブレオナ・テーラーさんの名前が入っていた。9月2日の2回戦は昨年8月にコロラド州で警官から押さえつけられ、その後病院で亡くなった黒人男性エライジャ・マクレーンさんの名前入りだった。
 米メディアによると、医療従事者のテーラーさんは薬物事件と無関係とみられる。動物とバイオリンなどの演奏が好きだったマクレーンさんは「自分は内向的な性格。尊重してくれ」と訴える様子が警官のカメラに録画されていたという。
 ハイチ出身の父と日本人の母の間に生まれ、3歳から米国で暮らす大坂選手は、全米の直前に行われたツアー大会では4強入り後、ウィスコンシン州で起きた警官による黒人男性銃撃事件に抗議するため、1度は棄権を表明。ツイッターで自身が「黒人女性」であることを強調し「私のテニスを見ることよりも、もっと注意を向ける多くの重要なことがある」と訴えた。
 全米の会場で「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ)」と書かれたTシャツを着る選手も現れ、テニス界で大坂選手が先頭に立つ抗議活動が広がり始めている。「世界中の人にマスクを見てもらい、名前を調べて、その人のストーリーや背景にあることを知ってもらいたい」。3枚目のマスクを披露する機会となる3回戦は4日(日本時間5日)に行われる。

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