新宿にLGBTの情報発信施設 来月オープン、五輪組織委が公認

2020年9月7日 05時50分

「プライドハウス東京レガシー」の内装イメージ=運営団体提供

 LGBTなど性的少数者の情報発信施設「プライドハウス東京レガシー」が10月、東京・新宿にオープンすることが分かった。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の公認プログラム。常設のスペースで、啓発・交流イベントの開催や当事者らの相談支援、関連資料の収蔵などに取り組む。(奥野斐)
 国際オリンピック委員会(IOC)は五輪憲章で、性的指向による差別を禁止し、東京大会も基本コンセプトの1つに「多様性と調和」を掲げる。
 同様の施設は2010年のカナダ・バンクーバー冬季五輪での設置が最初で、五輪や国際的なスポーツ大会の期間中に、当事者やその家族、支援者らが交流し、情報を発信する拠点として各国で設けられてきた。日本では昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の期間中、NPO法人や企業などでつくる団体が約1カ月半、原宿に開設した。

◆東京大会後のレガシーとして

 東京版プライドハウスは今年4月にオープンする計画だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で延期に。東京大会後のレガシー(遺産)として、来年、常設の施設のオープンを目指していたが「コロナ禍で安心して話せる相手や居場所がない」という若いLGBT当事者の声を受け、計画を前倒しした。
 場所は新宿通りに面したビルの二階で、広さは約140平方メートル。自らの性的指向や性自認を周囲に公にした人々を祝う「ナショナル・カミングアウト・デー」の10月11日に合わせてオープンする。
 運営には、五輪のスポンサー企業14社が協賛し、35の個人・団体、19の大使館が関わる。当面はオンラインイベントを中心に行い、感染予防対策をした上で相談や資料の閲覧を受け入れる。

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