県選出国会議員、4人で船出 合流新党 国民・浅野県連代表は不参加

2020年9月7日 08時04分
 立憲民主、国民民主両党が合流して結成する新党に、国民県連代表の浅野哲(さとし)衆院議員(比例北関東)が参加を見合わせることになった。一方、代表代行の青山大人(やまと)衆院議員(比例北関東)は参加を表明し、県連所属の国会議員二人の対応が割れることに。国民の地方議員には態度を決めかねているケースも多く、合流新党の県連組織がどの程度の規模で船出できるかは分からない。(宮尾幹成)

◆原発ゼロ

 新党は十日に代表選を行い、十五日に結党大会を開く。国民は十一日に、立民は十四日に解党する。
 新党に参加する国会議員は、三日の募集締め切り時点で衆参合わせて百四十九人。県選出では青山氏、立民の小沼巧氏(参院茨城)、野党系無所属の中村喜四郎・元建設相(衆院7区)と郡司彰・元農相(参院茨城)の計四人が結党メンバーとなる。
 また立民県連は既に、玉造順一県議ら地方議員七人全員が、新党に参加する方針を確認している。
 浅野氏の不参加は、出身母体である日立グループ労組が加盟する産業別労働組合(産別)「電機連合」の意向を受けたものだ。
 連合傘下の産別のうち、国民を支援してきた民間系の電機連合、電力総連、UAゼンセン、自動車総連、JAM、基幹労連は、新党の綱領に「原発ゼロ」の文言が入ったことや、国民が求めた「改革中道」の表現が盛り込まれなかったことに反発。これらの産別が送り出している「組織内議員」九人が一日、新党に参加しないことを決めた。
 ただ六つの産別は、新党そのものについては支援する方針も示しており、完全にたもとを分かったわけではなさそうだ。組織内議員ではないもののUAゼンセンが推薦する青山氏は、新党に加わることになった。

◆大きな塊

 国民の地方議員には迷いが広がる。労組出身でない議員の一人は「悩みながら考えているところ」。六産別の一つが出身母体の議員は「自身の改選を控えており、当面は無所属で行く。選挙が終わってから考えたい」と静観の構えだ。
 日立グループ労組を中心に民間労組の勢力が強い本県では、地方議員数で国民(三十三人)が立民(七人)を大きく上回る。国民の三十三人のうち、県議の斎藤英彰、二川英俊、高安博明の三氏(いずれも日立グループ労組出身)ら十五人は六産別の組織内議員で、その他の議員も民間労組から一定の支援を受けている。
 三十三人の動向は新党の県連組織の規模に直結するが、これまでのところ組織内議員以外も含めて、新党への参加を明言している議員はいないとみられる。
 立民、国民両党を支援してきた連合茨城の内山裕会長(電機連合)は「六産別の仲間たちの気持ちは理解できる」としつつ「『大きな塊』を作らなければ自民党と闘えないことは、六産別も同じ思い。結党大会後も当分は、流動的な状況が続くだろう」とみる。
 別の民間系産別出身の連合茨城幹部も「六産別が新党と対立しているわけではない。国政選挙が近づけば、県内でも『大きな塊』にまとまる流れが出てくる」と期待を込める。
 ◇ 
 旧民主党・民進党系などで、次期衆院選の県内小選挙区に立候補を予定しているのは、現職の浅野氏(5区)、青山氏(6区)、中村氏(7区)の他には、元職福島伸享(のぶゆき)氏(1区、無所属)、新人藤田幸久元参院議員(2区、立民)、新人高杉徹・元常総市長(3区、立民)の三人。福島氏は新党への態度を明らかにしていない。藤田氏と高杉氏は新党に参加する。

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