「るなぱあく」レトロでにんき 多彩な企画で来園者V字回復

2019年11月26日 02時00分

開園65周年を迎えた「るなぱあく」=いずれも前橋市で

 レトロな遊具で知られる前橋市大手町の遊園地「るなぱあく」が今月一日、開園六十五周年を迎え、来月二十七日まで週替わりのイベントを開いている。同園は来園者減少などによる閉園の危機を乗り越え、最近は多彩な企画で新たなファンを獲得。二〇一七年度の来園者は過去最高の百七十一万人を記録した。 (市川勘太郎)
 るなぱあくは一九五四年に開園した。正式名称は前橋市中央児童遊園。二〇〇六年から公の施設の管理・運営を企業などが代行する指定管理制度を導入。一五年から、建設コンサルタント会社「オリエンタルコンサルタンツ」(東京)の子会社「オリエンタル群馬」が運営している。

国の登録有形文化財に指定された「もくば館」

 開園当時から人気の電動木馬の「もくば館」は現在も動き、〇七年に国の登録有形文化財に指定された。「ひこうとう」や「くるくるサーキット」などの遊具はレトロ感が漂う。入園無料で遊具利用料も一回五十円か十円のどちらかと低価格。コンセプトは「にっぽんいちなつかしいゆうえんち」。
 オリエンタル群馬の指定管理以降は、子どもだけでなく大人も楽しめるイベントを開催するほか、子育て相談会を開くなど子育て世代も取り込む。百二十万人前後で頭打ちだった来園者数は着実に伸び、一八年度の来園者も百六十三万人と好調を維持している。
 六十五周年記念イベントでは、ストップウオッチで六・五秒を当てるゲームなど「六」と「五」に関連したチャレンジイベントを準備。成功すると遊具利用券がもらえる。
 開園は午前九時半~午後四時。火曜定休。問い合わせは同園=電027(231)6774=へ。

◆ターゲット絞り新規イベント 原沢園長に聞く

新たな取り組みについて話す原沢園長

 二〇一五年から園長を務める原沢宏治園長(52)に経営方針を聞いた。
 -園長就任以来、着実に来園者を増やしてきた。
 「ポテンシャルがある場所だと感じていた。銀行員として働き、その後は市場の需要と供給を分析し、戦略を立てるマーケターの仕事をしてきた。赤字からの再建はプレッシャーはあったが明確なターゲットを絞り、ピンポイントで新規イベントをつくってきた。就任から一年間は園内をくまなく見て回った」
 -園内を歩いて気づいたことは。
 「スタッフの力を生かせていなかった。大規模な遊園地と違い、ルールはいらない。『近所のおっちゃん』という感覚で、子どもたちとの距離感を縮められるよう子どもが喜ぶ方法を考えてもらっている」
 -具体的には。
 「来園者層を拡大させるため夜間に開園し、アルコール類を提供する『るなぱDEないと』を始めた。子どもが夏休みにスタッフの仕事を体験する『るなぱDEohhh!しごと』はスタッフと親しくなって、もう一度来てもらうきっかけづくりになっている」
 -今後の取り組みは。
 「一七年から主婦を対象にした『るなぱあく子育て支援プロジェクトぽっけ』を始めた。育児相談やママ友達をつくる場所を提供し、新たな来園目的をつくっている。今後は『インスタ映え』を意識し、小中高生も楽しめる施設にしたい。懐かしさを残しつつ、時代の流れの中で新しいものも取り入れていきたい」

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