AIで市民アンケート分析 前橋市が全国初導入、政策に生かす

2019年11月25日 02時00分

AI解析について説明する伊藤社長(右)と小竹准教授=前橋市役所で

 前橋市は市民アンケートの結果分析に人工知能(AI)を取り入れる。民間と協力して、記述式回答の内容を文章解析AIに分析させ、市政の潜在的な課題を見つけ、今後の政策づくりに生かす。市によると、自治体が住民アンケートの結果を文章解析AIで分析するのは全国初。 (市川勘太郎)
 アンケートは無作為抽出した十五歳以上の市民五千人が対象で、二十日から発送。締め切りは十二月十一日。結果は市広報紙などで公表する予定。市の環境や健康、福祉などについて選択式回答二十五問と記述式回答一問に答えてもらう。このアンケートは二、三年ごとに実施している。
 AI分析の対象となる記述式の質問は「前橋市を今以上により住みやすい街にするために、何がどうなったらよいと思いますか」という内容。
 回答の分析は企業のマーケティングなどを手掛ける「Insight Tech(インサイトテック)」(東京都新宿区)が担当。同社が独自開発した日本語を分析する文章解析AI「ITAS(アイタス)」を使う。
 回答の文章から主語や述語などを抽出し、似た意見を分類。不満の度合いや意見数を分布図におこし、来年の三月末までに分析結果をまとめる。同社の伊藤友博社長は「声が届く世の中をつくることを目指している。住みやすさという観点で本音を寄せてほしい」と話す。
 回収、回答率を高めるため、群馬大の小竹裕人准教授と研究室の学生が協力。二〇一六年の前回のアンケートでは、最後にあった記述式の質問を序盤に配置する工夫もした。

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