面と人形は語る 全国から力作63点 那珂川町「もうひとつの美術館」で企画展  

2020年9月8日 07時48分

会場に並ぶ大川誠さんのユーモラスな作品=那珂川町で

 障害者らの芸術活動を支援している那珂川町の「もうひとつの美術館」で、企画展「面(おもて)と人形(ひとかた)は語る」が開かれている。古くから五穀豊穣(ほうじょう)や宗教的な意味を持つ「面」や、中世以降、玩具として発達した「人形」。全国で創作を続ける二十代から九十代の九人の作家が、計六十三点を展示している。十一月二十三日まで。 (原田拓哉)
 茨城県の山口勇吉さんは、仕事を引退してから能面に魅了され、面打ちに打ち込んだ。八十代半ばまで創作を続け、女性や般若などをテーマにしたという。
 大阪府の福祉事業所「アトリエコーナス」に加わっていた大川誠さんの作品は、羊毛を針で刺し続けることで作られたユーモラスなフェルト人形。二〇一六年に四十歳で亡くなり、今回は遺品が並ぶ。
 埼玉県在住の「ケンジ」と「カズヒサ」の二人のユニット「マスカラ・コントラ・マスカラ」は、ケンジが描く覆面レスラーのイラストの周りにカズヒサが文字を添えている。二人は「普段はウマが合わない」といい、施設の職員が間に入ると創作がより進むとか。
 プロの作家も参加している。段ボール彫刻を中心に活動している神奈川県の本濃研太(げんた)さんは、演劇などの舞台美術も手掛けている。
 館長の梶原紀子さんは「どの作品からもパワーが感じられる」と話している。
 入場料は大人九百円、大学生六百円、小中高生・七十歳以上・障害者など四百五十円。原則月曜休館。

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