GDP年28.1%減に下方修正 4~6月内閣府の改定値 戦後最悪からさらに悪化
2020年9月8日 11時14分
内閣府が8日発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)改定値は、物価変動を除く実質で前期比7・9%減、このペースが1年間続くと仮定した年率換算で28・1%減だった。新型コロナウイルス感染症の影響で戦後最悪のマイナス成長だった速報値(年27・8%減)から、悪化幅がさらに拡大した。マイナス成長は3・四半期連続。
財務省が発表した4~6月期の法人企業統計などを反映し、8月公表の速報値を見直した。設備投資は速報値の前期比1・5%減から4・7%減へ下方修正した。住宅投資も0・2%減から0・5%減に下振れした。
GDPの過半を占める個人消費は7・9%減。娯楽への支出が上方修正され速報値と比べてマイナス幅はやや縮小したが、政府の緊急事態宣言による外出自粛などが響いて消費が大きく落ち込んだ姿は変わらなかった。公共投資は1・1%増だった。
輸出は18・5%減、輸入は0・5%減で、いずれも速報値から横ばい。実質GDP成長率への寄与度は内需がマイナス4・9ポイント、輸出から輸入を差し引いた外需がマイナス3・0ポイントだった。
景気実感に近いとされる名目GDPは7・6%減、年率換算で27・2%減だった。(共同)
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