医療と観光融合 小田原に新拠点 商業施設「ミナカ」12月4日オープン

2020年9月10日 07時15分

建築が進む低層棟(手前)とタワー棟(後方)=小田原市で 

 かつて東海道で最も栄えた小田原宿をイメージした複合商業施設「ミナカ小田原」が12月4日、小田原市の小田原駅東口のお城通り沿いにオープンする。ホテルに加え、バスターミナルや健診フロアも備え、健康維持と観光を兼ねた医療ツーリズム需要も狙う。ホテルと健診フロアが一つのビルにある観光拠点は珍しいという。(西岡聖雄)
 運営する万葉倶楽部(同市)によると、地上四階建ての低層棟(木造一部鉄骨)と、地上十四階、地下一階(駐車場)のタワー棟からなり、延べ二万七千平方メートル。総事業費は百三十億円。初年度は二百万人、三年後は三百万人の集客を見込む。
 低層棟の外観は旅籠(はたご)をイメージ。一〜三階は地元の土産物店や飲食店三十店が入居し、城下町の風情を醸し出す。四階は訪日外国人宿泊客を意識した旅籠風の和室十三室を設ける。
 近代的なタワー棟は十〜十三階が温泉大浴場を備えたホテル(百七十四室)、七階は最新医療機器が並ぶ健診フロア「小田原箱根健診クリニック」となり、八階に各種医院も入る。六階は市立図書館と子育て支援センター、四階は三百人を収容できるホールで、三階は飲食店街となる。
 両棟の客室は、箱根町の温泉ホテル、天成園の別館として営業し、天成園の自家源泉から温泉を運ぶ。
 最上階の十四階に展望レストランと長さ十八メートルの足湯を開設。足湯は無料開放され、相模湾を一望できる。一階のバスターミナルは、観光バス三台の乗降場と六台の駐車場を確保。市内を回遊するためのバスターミナルは駅周辺になく、小田原観光を支える拠点となる。
 ミナカは「真ん中」という意味の古語で、にぎわい創出の中心地への願いを込めた。両棟の間には郷土の二宮金次郎にちなんだ広場を造り、駅ビルと接続、多彩なイベントを開く。図書館などは十月に先行オープンする予定。
 万葉倶楽部の高橋真己専務は「ミナカが観光客と市民に愛され、小田原城や駅周辺を回遊する流れを生み出せれば」と期待した。

小田原宿をほうふつさせるミナカ小田原のイメージ図(万葉倶楽部提供)


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