石破氏、岸田氏、巻き返しへ被災地に 自民党総裁選

2020年9月11日 06時00分

震災被災者との懇談のため、宮城県岩沼市を訪れた自民党の石破元幹事長(左端)=10日午後

 安倍晋三首相の後任を決める自民党総裁選を巡り、石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長は積極的に地方を行脚し、各都道府県連に3票ずつ割り当てられた計141票の地方票の獲得に力を入れている。菅義偉すがよしひで官房長官が派閥の「数の論理」で優位に立つ中、地方票で巻き返したい考えだ。
 石破氏は10日、東日本大震災発生から11日で9年半となるのを前に、宮城県岩沼市で被災者と懇談し、住民の帰還など復興の進捗しんちょく状況を確認した。岸田氏も宮城県栗原市で農地を視察するなどして、被災地の切実な声に耳を傾けた。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、総裁選は地方での街頭演説が見送られる異例の選挙戦となった。それでも、石破、岸田両氏は地方票を積み上げて活路を見いだそうと、各地を飛び回って地方を重視する姿勢をアピールする。
 党内7派閥のうち5派閥の支持を得る菅氏は、国会議員票だけで勝利に手が届きそうな勢いだが、地方票を取りこぼせば、正統性を疑われ、求心力にも影響しかねない。官房長官としての公務で東京を離れにくいが、陣営は「地方票をしっかり取ることが安定政権の基盤になる」(竹下派幹部)として、10日は全国各地の地方議員との「リモート対話集会」で意見交換して支持を呼び掛けた。
 今回の総裁選は全国一斉の党員投票を行わない「簡略型」で、国会議員票394と地方票141の計535票で争う。菅氏の出身地の秋田県などを除く44都府県では、3票の割り振りを決める「予備選挙」を実施している。(井上峻輔)

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