店舗と人をつなぐ 高円寺百貨店 テークアウト情報など好評

2020年9月11日 07時20分

テークアウトできる店の情報などを集約したサイト「高円寺百貨店」をデザインした山藤さん=杉並区で

 コロナの影響で経営に苦しむ店を支援しようと、杉並区高円寺でテークアウトできる飲食店や通販できる古着店の情報を集約したサイト「高円寺百貨店」が人気を集めている。開設3カ月で3万人が閲覧し、掲載店舗は180以上。コロナで街の人出が激減する中、店と人をつなげようという取り組みが広がりを見せている。 (西川正志)
 サイトを運営するのは、JR高円寺駅周辺で毎秋、開かれるイベント「高円寺フェス」の実行委員会のメンバー。
 三月ごろ、委員会のツイッターアカウントに「苦しむお店に何かできないのか」と、何かしらの行動を期待するとも取れる声が寄せられたのがきっかけ。テークアウトなどを始めた店の情報を発信できるサイトを思いついた。
 イベント企画などを手がけるホットワイヤーグループの山藤(さんとう)輝之さん(41)がサイトをデザイン。百貨店がフロアごとに扱う品物をジャンル分けしているように飲食、物販、サービスなどと分け、情報を見やすいように工夫した。
 山藤さんは「当時、街の人出はかなり減り、多くの店が不安を抱いていた」と振り返る。高円寺フェスでつながりがある約三十店舗に声をかけ、一週間でサイトを作り四月に開設した。
 サイトの評判は上々で、店から「サイトを見て、テークアウトしてくれるお客さんが増えた」と感謝された。掲載店も増え、今では約百八十店の情報を見ることができる。
 阿佐谷や荻窪などで地域づくりに取り組む団体などからも問い合わせが相次ぎ、サイトのノウハウやデザインを提供。それぞれのエリアの「百貨店」も誕生し、店の情報を発信している。
 山藤さんは「お店とお客さんをつなぐきっかけをつくることができた」。利用者と店のニーズをマッチングしやすい特性を生かし、「今後は街のポータルサイトとして役立ってほしい。ルールを守りながら、また街に出かけてもらえれば」と話している。

関連キーワード

PR情報

東京の最新ニュース

記事一覧