自治体予算の裏側、マンガで描く 足立区の教育長と小平市職員コラボ

2020年9月11日 07時20分
 足立区の財政課長を経験した同区教育長と、漫画が描ける美術大出身の市職員がタッグを組んで、このほど「マンガでわかる! 自治体予算のリアル」を学陽書房から出版した=写真。一般に分かりにくい地方財政や予算の仕組みを、自治体当事者の体験を交えてリアルに描く異色のコラボ作品だ。(吉原康和)
 著者は、区教育長の定野司さん(63)と小平市役所職員の伊藤隆志さん(35)の二人。定野さんは財政課長時代の二〇〇二年に導入した「包括予算制度」が政府の経済財政諮問会議の視察を受け注目を浴びたこともある財政通。伊藤さんは武蔵野美術大卒業後、小平市役所に入庁。趣味のマンガ執筆を通して、親しみやすいイラストを市の各種事業にいかす活動をしている。
 出版は、学陽書房の編集者がマンガで表現した自治体予算の本がないことに気づき、二人を引き合わせたのがきっかけだ。主人公は市民課に配属された入庁七年目の好奇心旺盛な女性職員。「なぜ?」「どうして?」と疑問がわくと、すぐに行動に移すが、そんな彼女の前に立ちふさがる役所の縄張り意識や前例踏襲の壁を、先輩らに支えられて乗り越えていく物語。予算と事業の結び付き、首長・議会と予算の関係などを、マンガと解説ページの二本立ての構成で分かりやすく描写しているのが特色だ。
 定野さんは「子供のころ、私の家にはマンガがなかった。しかし、マンガの内容には時を超える力がある。本書を手にしたあなたのスキルは、必ずアップします」と話している。
 同書は二千九十円(税込み)。

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