都市の便利さ、自然の快適さ両立 前橋市が街づくりデザイン

2019年10月29日 02時00分

アーバンデザインで示された広瀬川沿いのイメージ図(下)アーバンデザインの対象区域を示した鳥瞰図の一部(いずれも前橋市提供)

 前橋市は、都市の便利さと自然の中で暮らす快適さを兼ね備えた街づくりを柱とする指針「アーバンデザイン」を策定し、ホームページで公開している。エリアごとの将来像をイメージ図などで視覚化し、行政と民間でビジョンを共有しながら活性化につなげたい考えだ。
 対象区域は前橋駅や中心市街地、県庁や市役所周辺など約百五十八ヘクタール。将来の方向性の柱として「エコノミー」と「エコロジー」を兼ね備えた「ディストリクト(地域)」を目指すという意味で「エコ・ディストリクト」を掲げた。にぎわいや便利さという経済的な側面と、居心地や快適さなどの環境的な側面を両立・調和させながら、街づくりを進めるとした。
 具体的な取り組みとして、自動運転バスなど情報通信技術(ICT)の活用による生活の質向上、自動車中心の道路づくりの見直しによる歩きたくなる街づくり、広瀬川や前橋公園などオープンスペースの緑化街路などによるネットワーク化、空き地への花壇設置や壁面緑化などを挙げた。
 将来の方向性として、住居や職場、商業施設や学校などを混在させ徒歩圏で完結した生活ができるようにする「ミクストユース」、文化・自然など固有の資源を最大限活用する「ローカルファースト」も提案した。
 市は官民連携で街づくりを進めてきたが、中心市街地などで民間独自の取り組みが加速していることから、民間が主体となる指針を策定することにした。
 市は市内の設計事務所など二社でつくる共同企業体(JV)に業務委託し、ワークショップを開催しながら昨年九月から策定を進めた。大学教授などでつくる外部協議会と、市役所の関係課による庁内連絡会も検討に加わり、内容を固めた。
 今後はシンポジウムなどで周知し、街づくりを主導する市民や事業者の担い手の発掘を目指す。(市川勘太郎) 

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