菅新総裁にやきもきする東京都 対立繰り返してきた小池知事の本音は

2020年9月15日 06時00分
東京都庁

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 菅義偉官房長官の自民党総裁就任で「菅政権」が誕生することに、東京都関係者がやきもきしている。菅氏と小池百合子都知事は新型コロナウイルス問題でしばしば対立してきたが、今後はコロナ以外も東京五輪・パラリンピックなど、国との連携が重要となるテーマが控える。都庁内では「小池知事にとっては、最もやりにくい相手では」との声もあがる。(岡本太、松尾博史、小野沢健太)
 「菅さんだけは勘弁して、というのが本音だったんじゃないか」。ある都幹部は語る。
 7月、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の実施を巡って、両者の反目が取り沙汰された。慎重な判断を促す小池氏に対し、官房長官の菅氏が感染の拡大は「圧倒的に『東京問題』」と批判。小池氏が「むしろ国の問題だ」と応酬する場面もあった。
 過去にも両氏には緊張関係があった。2016年に小池氏が都知事選に出馬すると、菅氏は元総務相の増田寛也氏擁立を支援。選挙戦では小池氏批判を繰り返し、17年の都議選では「決断できない人、不誠実な人だ」と評した。
 一方で菅氏が推進してきたふるさと納税に、小池氏は異議を唱えてきた経緯も。小池氏は14日夕、報道陣からこれまでの関係を問われ「意見の相違があるとは思っていない」と答えた。ただ複数の都幹部は「菅政権は東京により厳しい注文をしてくるのではないか」と懸念。来夏に延期された五輪・パラリンピックを巡る費用分担の議論でも、都に全面的な負担を求められかねないと不安視する。
 都内選出の閣僚経験者の衆院議員は「二階俊博幹事長が留任すれば、知事とはパイプがあるからスムーズにいくのでは」。自民都議も「課題山積の中、正直けんかしている場合ではない」と冷静な関係を期待した。

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