菅新総裁の地元から期待と注文「政権の継承ではなく変化が必要」

2020年9月15日 07時28分
 衆院神奈川2区(横浜市西、南、港南区)選出の菅義偉官房長官(71)が14日、自民党の新総裁となり、16日に首相に指名される見通しとなった。横浜市議出身の菅氏の歩みを知る地元関係者からは「北朝鮮問題や沖縄のことなど一歩でも二歩でも進めて」と期待の声が上がる一方、「政権の継承ではなく、変化が必要」と指摘する声も出た。(丸山耀平、杉戸祐子)

◆「北朝鮮問題など進めて」 衆院選で7回選挙事務所長 斎藤精二さん

選挙事務所で撮った写真を見ながら菅氏との思い出を話す斎藤精二さん=横浜市南区で

 「誠実で意志強固、自分に厳しい。義理堅いし正義感が強い」。菅氏が衆院選に初めて出馬した一九九六年を含めて八回の選挙のうち七回で選挙事務所長を務めた同市南区の元自動車販売業、斎藤精二さん(82)は四半世紀にわたり間近で見てきた菅氏の人柄を語る。
 郵政選挙と呼ばれた二〇〇五年の衆院選で、支援者に郵便局長が多くいる中、事務所に「郵政民営化賛成」と看板を掲げた。「反発があることも承知で信念を持っているんだなと改めて思いました」
 照れ屋で不器用な面もある。「雄弁じゃなく、お世辞は言わない。だけど、五分でも顔を出せるなら絶対に来てくれる。その姿を見て、ファンになる人が多いんじゃないかな」。地元を大切にしている姿は一期目から変わっていない。
 今後について「官房長官としてやってきたことを継続すれば良いと思う。北朝鮮問題や沖縄のことなど、一歩でも二歩でも先に進めてくれると確信している」と話した。

◆「継承ではなく大きな変化を」 市議時代の同期 斎藤勁さん

「継承ではなく変化が必要」と語る斎藤勁さん=横浜市中区で

 一方、菅氏と同じ一九八七年に市議になり、後の民主党政権時に官房副長官を務めた元衆院議員の斎藤勁さん(75)は「官房長官として安倍政権の番頭役をやってきた以上、七年八カ月の政策を検証し、次の世代に伝える役割を担うべきだった」と苦言を呈する。
 菅氏は市議時代の後半から市政に大きな影響力を持ち、国政に転じてからも保持。「影の市長」ともささやかれていたという。斎藤さんは「官僚や行政職員とどう向き合うか、カギは人事だと知っていただろう」と話し、官房長官になってからの菅氏の手法と重ね合わせる。
 党派を超えて交流し、今も同期としての親近感を持っているが、菅氏が総裁選で「安倍政権の継承」を訴えたことには懐疑的だ。「安倍政権は支持率が下がって行き詰まった。継承ではなく大きな変化が必要」と指摘した。

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