<各駅停車>秩父と南信州

2020年9月15日 07時41分
 「何だか似てますよね。初めて来た気がしない」。八月初旬、転勤に伴い前任地の長野県飯田市から秩父市まで筆者の荷物を運んでくれた引っ越し業者の若いドライバーは、驚いたように言った。秩父に入って目の当たりにした山並み、豊かな緑、しばらく走ると見えてくる道の駅−。同じルートで秩父入りした筆者も同じことを思った。確かに似ているのである。ちなみに、飯田市と秩父地域の人口はともに十万人弱である。
 むろん違いもある。国道140号の交通量の多さは、飯田の幹線道路とは対照的だ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、長野県外ナンバーの車両が飯田を往来することに地元住民が厳しい目を向けることから、転勤者らは<南信州に住んどるに>と書かれたステッカーを自家用車に貼っていたが、秩父ではそうでもなさそうだ。
 一見すると似ていてもよく観察すると差異は見えてくる。自然体で毎日を過ごしつつ、いろいろな発見に努めたい。よろしくお願いします。(久間木聡)

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