<ふくしまの10年・連載半年 読者から>(1)懐かしい名を見て驚き

2020年9月15日 07時38分

東日本大震災翌月に咲いた三春滝桜。人影もまばらだったという=三春町で(岩崎悠一さんの友人の小柴則行さん提供)

 東日本大震災当日、夜通しラジオを聴く人々を励まし続けた元ラジオ福島の大和田新さんの十年をつづった「詩になったアナウンサー」(三月十二日〜同二十八日)には、東京都西東京市の岩崎悠一さん(73)が<懐かしい名前を見て驚きました>とメールを寄せてくれました。
 岩崎さんは文化放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の被災地からのリポートで初めて大和田さんの声を聴いたそうです。
 <大和田さんのお声からは現地を丹念に取材して被災者の方々の話に寄り添おうとなさっている事が良く伝わってきました。この時ほどラジオの力を感じた時はありません。大和田さんの放送の時はいつも涙して聴いておりました>
 このコーナーが終了した後も、大和田さんがどうしているのか気になっていたそうです。電話で話を聞きました。
 岩崎さんは一本桜が好きで、福島県には三春滝桜(三春町)、合戦場のしだれ桜(二本松市)、石部桜(会津若松市)などを見に、何十回と訪れたといいます。震災直後の二〇一一年四月にも、友人とともに、人影もまばらな中、三春滝桜などを見に行きました。
 東京電力福島第一原発事故による放射能汚染を調べた「図説17都県放射能測定マップ+読み解き集」を出版する費用を市民グループが募った時には寄付するなど、福島のことはずっと見守ってきました。
 今年、開催予定だった東京五輪・パラリンピック大会が復興五輪を掲げていることを苦々しく感じていたといいます。「現地には役に立っていない。津波だけならある程度復興は可能だろうが、原発事故はダメージが大きい。本当の意味での支援が全然足りていないんじゃないか」  (早川由紀美)
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