演劇の灯 消したくない 目黒の製作会社、今月末までネットで運営資金募る

2020年9月15日 07時54分

舞台「エラリー・クイーン」で熱演する秋野太作さん(右)、辻本祐樹さん=昨年の公演から

 海外の良質なミュージカルやミステリー劇を翻訳した公演を20年にわたり続けている演劇企画製作会社「ピュアーマリー」(東京都目黒区)が、インターネットで資金を集めるクラウドファンディング(CF)への協力を、今月末を目標に呼び掛けている。同社は、新型コロナウイルスの影響で公演が中止となり、収入が絶たれている。代表の保坂磨理子さんは「演劇は誰かの生きる力になる。活動の灯を消したくない」と話している。 (原尚子)
 ピュアーマリーは一九九九年から全国各地で約二十作品を発表。前田美波里さん、故川島なお美さん、秋野太作さんらが出演している。近年はオリジナル作品も手がけるほか、一六年に設立した「ミュージカル研究所」で子どもを中心に人材育成も行ってきた。
 ところが今年四月、研修生が成果を発揮する推理劇「エラリー・クイーン ミステリーオムニバス」の公演が中止に。八月のプロによる本公演「ホンク!」も上演できなかった。
 現在は感染防止を徹底して歌以外の稽古を再開しているが、通常は公演収入のみで賄う運営資金が逼迫(ひっぱく)。中止になった二公演の損失補填(ほてん)や舞台美術の保管費などが早急に必要という。
 八月初旬にCFを始め、二週間で百八十九万円が集まった。今月三十日までの目標額は五百万円。保坂代表は「演劇は心に直接働きかけ、生きる希望や夢を与える存在。今はそれどころではないと思われるかもしれないが、生活が落ち着いて人々が演劇を必要としたとき、生き残っていなければ」と話している。

保坂磨理子さん=いずれもピュアーマリー提供

 CFの詳細や参加はホームページへ。 https://readyfor.jp/projects/puremarry

関連キーワード

PR情報

ライフの最新ニュース

記事一覧