新「立憲民主」衆参150人で結党 野党第一党、枝野氏「選択肢示す」

2020年9月16日 05時55分
 立憲民主、国民民主両党などが合流した新党「立憲民主党」は15日、結党大会を東京都内で開き、衆参両院議員計150人の野党第1党が正式に発足した。ジェンダー平等の確立や原発ゼロ社会の早期実現などを掲げた綱領を承認。枝野幸男代表は、自民党の菅義偉総裁(官房長官)が自助を重視する姿勢を示していることを念頭に「今こそ国民に選択肢を示す時だ。行きすぎた自助と自己責任を求める新自由主義か、支え合いの社会か」と訴え、新政権との対立軸を鮮明にした。
 枝野氏は、菅氏が16日の新内閣発足から間を置かず衆院解散に踏み切るとの見方があることを踏まえ「身勝手な解散・総選挙で論戦から逃げようとするなら、それこそ国民不在の政治の証明だ」とけん制した。
 選挙協力を含む野党共闘に関しては「思いを同じくする皆さんと懐深くつながり、連携していく」と語った。
 一方、合流に加わらなかった国民民主党議員らも15日、新「国民民主党」の設立大会を都内で開いた。衆院7人、参院8人の計15人が参加。玉木雄一郎代表は「政策提案型の改革中道の立ち位置を守り抜き、さらに進化させる」と強調した。首相の解散権の制約や憲法裁判所の創設などを中心に、党独自の改憲草案を年内にもまとめる意向を表明した。(横山大輔、木谷孝洋)

◆新党は成長戦略示し、政権の選択肢に<北海道大・吉田徹教授に聞く>

北海道大・吉田徹教授

 立憲民主党と国民民主党の大部分が合流し、15日に結党大会を開いた新党「立憲民主党」への期待と、政権交代に向けた課題について、「『野党』論」などの著書がある北海道大の吉田徹教授(比較政治)にオンライン取材で聞いた。(聞き手・市川千晴)
 ―自民党総裁が菅義偉官房長官に代わったタイミングでの結党となった。
 「衆院選が目前に迫るまで合流しなかったのは遅きに失した感があるが、衆参で150人規模の大きな固まりができたことは評価できる。政権交代のための前提条件がようやく整った」
 ―政権交代を実現するには何が必要か。
 「政権との対立軸をいかにつくれるか。枝野幸男代表が示した政策は『支え合い』がキーワードだが、成長戦略の視点が欠けており、産業構造の転換や労働市場のあり方を含めて示すことが大きな課題だ」
 ―野党の政党支持率は低迷している。
 「無党派層が大多数の日本では、共感や支持を得なければ選挙に勝てない。立民の言葉は理知的に過ぎるきらいもあり、無党派にも通じる言葉を紡いで発信しなければならない」
 ―旧民主党や旧維新の党などの寄り合い所帯で、党運営に難しさもある。
 「左派政党は内部分裂をまとめあげるリーダーがいないと政権交代にこぎつけられない。多様な路線やアイデアをまとめつつ、党勢拡大につなげることだ」
 ―野党連携を含め、自民党にどう対抗すべきか。
 「消費税減税は(選挙協力などの)政党間協議を前進させる可能性がある。(路線対立で)党がバラバラになった過去のてつを踏まないことが大事だ。まずは政権担当能力のある政党だということを有権者に認知してもらうことが必要だ」

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