自民党4役など菅氏支持の主要5派に 派閥均衡を重視し割り振る

2020年9月16日 05時50分
 自民党の菅義偉総裁は15日の党役員人事で、二階俊博幹事長を続投させるなど、党4役と国対委員長の主要5ポストに、先の総裁選で菅氏を支持した細田、麻生、竹下、二階、石原の5派閥から1人ずつ配置した。「派閥均衡」を重視する布陣になった。(山口哲人)

◆岸田、石破派からは起用せず

 菅氏擁立を主導した二階氏は二階派会長。佐藤勉総務会長は麻生派、下村博文政調会長は細田派、山口泰明選対委員長は竹下派にそれぞれ属している。再任となった森山裕国対委員長は石原派だ。5派以外では、無派閥の野田聖子氏が幹事長代行に就いた。一方で、総裁選に立候補した岸田文雄、石破茂両氏がそれぞれ率いる派閥からの起用は見送られた。
 二階氏は記者会見で、5派が主要ポストを分け合ったことについて「論功行賞で仕事や役割をもらうことは全くない」と強調した。総裁選で各派による主導権争いが起こったことを踏まえ「党内の小競り合いは絶対に生じてはならず、そういうことを見過ごさないよう努力していく」と語った。佐藤氏も「融和を図っていきたい」と述べた。

◆弱い党内基盤、各派の意向に配慮

 長く派閥解消を訴えてきた菅氏は、今回の人事で派閥からの推薦は受け付けないと明言していた。とはいえ、自身が無派閥で党内基盤が脆弱なため、各派の意向もある程度は配慮するとの見方は根強かった。
 党幹部の新たな顔触れを見て、党内からは「論功行賞以外の何物でもない」(閣僚経験者)と不満の声も漏れている。

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