アマビエ…かかし、82体 深川でコンクール 

2020年9月16日 06時44分

「アマビエ」のかかし=江東区で

 江東区の「深川資料館通り商店街」で、恒例の「かかしコンクール」が開かれている。23回目のコンクールのテーマは、疫病よけの妖怪「アマビエ」と「オリンピック」。これに「自由部門」を加えた3部門で作品を募集した。清澄庭園と都現代美術館近くまでを結ぶ800メートルのレトロな商店街の歩道沿いに区内外から応募があった82体が並ぶ。 (浅田晃弘)
 「自由部門」は例年、世相を反映した作品が集まる。今年は、白衣の看護師、マスクを着用した江東区の観光キャラクターの「コトミちゃん」、巨大なアルコール消毒液など新型コロナを題材にした作品が多い。
 コンクールは、商店街で「あづま屋文具店」を営む分部(わけべ)登志弘さん(82)の提案で始まった。分部さんは、子どものころ、戦時中の疎開先で見た稲穂が忘れがたい。ある日、実家が農家だという文具の営業マンから稲穂をもらい、店頭にかかしと並べたら話題になったのがきっかけで、コンクールを思い付いた。
 江戸時代の埋め立て地で寺町の深川に水田はない。最初は「なぜ、かかしだ」と言われたこともあったが、ユニークなまちおこし策として注目が集まり、街の風物詩として定着する。新潟県の国際芸術祭「大地の芸術祭」に出品したこともある。
 新型コロナの影響で、学校などでのかかしづくりのワークショップが中止となり、出品は昨年の百六十体から半減したが、分部さんは「ていねいに作られた見応えのある作品が多い」と強調する。二十三日まで。

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