希少種保護に集まる善意 那須どうぶつ王国がネットで寄付募集 2日で1000万円突破

2020年9月16日 07時28分

返礼品のトナカイの角を掲げて協力を呼びかける佐藤園長(右)

 希少動物を守る活動などに役立てるため、那須どうぶつ王国(那須町)が、ネット上で資金を集めるクラウドファンディングのプロジェクト「自然にいざなう“野生への扉”」を始めた。1000万円とした目標額は7日の募集開始からわずか2日で突破。同園が飼育、公開する希少動物への関心の高さをうかがわせた。同園は次の目標を5000万円と定め、11月6日まで募集を続ける。 (小川直人)
 絶滅危惧種のニホンライチョウの繁殖など野生動物や環境の保全に力を入れる同園だが、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた。四月十八日〜五月二十二日まで臨時休業したことなどから集客は前年より六割減。四月一日〜九月一日は約五億円の減収になったという。
 動物園は飼育動物の維持管理に多大な経費が必要となる。減収により希少動物の保護活動などに影響が出る可能性もあるため、プロジェクトを企画した。
 集まった資金は、ニホンライチョウの野生復帰順化施設(一千万円)や希少種のツシマヤマネコなどの保全事業(同)、種の保存を目的に繁殖にも取り組むマヌルネコやハシビロコウといった動物たちの飼育環境向上のために活用する。

グッズも人気の「スナネコ」の赤ちゃん=いずれも那須どうぶつ王国で

 募金額は五千円〜五十万円。返礼品にはトナカイの角や鳥の羽セット、人気動物のグッズ、バードショートレーニングの体験などを用意。感染症の影響下でも集客に貢献しているのが、砂漠の天使とも呼ばれる「スナネコ」の赤ちゃんで、返礼品でもグッズセットが人気を集めている。
 佐藤哲也園長は「希少動物たちの命をつなぐ活動は園の責務。活動を続けるため力を貸してほしい」と協力を呼び掛けている。

関連キーワード

PR情報

栃木の最新ニュース

記事一覧