新「立憲民主」と新「国民民主」が船出 県内の共闘に不安も

2020年9月16日 07時27分

新「立憲民主党」の結党大会であいさつする枝野代表(中央)=東京都内のホテルで

 立憲民主党と国民民主党が合流した新「立憲民主党」の結党大会と、旧国民の一部議員による新「国民民主党」の設立大会が十五日、いずれも東京都内で開かれ、それぞれ政権奪取に向け気勢を上げた。ただ、関係する県選出国会議員は二つの党に分かれて参加し、次期衆院選での県内の野党共闘には不安を残す船出となった。(宮尾幹成)
 新立民には衆参百五十人、新国民には衆参十四人が参加。県選出議員では、中村喜四郎元建設相(衆院7区)、青山大人(やまと)氏(衆院比例北関東)、郡司彰・元農相、小沼巧氏(ともに参院茨城)の四人が立民、浅野哲(さとし)氏(衆院比例北関東)が国民に加わった。
 立民の大会で来賓としてあいさつした神津里季生・連合会長は「今回、合流にいたらなかった皆さんとの連携強化を。そのことが政治全般に対する国民の信頼を高め、野党第一党としての重責を果たすことにつながる」と注文した。
 立民の小沼氏は本紙の取材に、国民との共闘について「大先輩の中村先生、郡司先生とよく相談して、私自身が果たすべき役割を果たしていきたい」。経済産業省の官僚時代、浅野氏と同じ日立グループ労組出身で衆院5区の地盤を引き継いだ大畠章宏経産相(当時)に仕えた経験に触れ、「大畠先生との縁も生かし、浅野氏と話し合っていきたい」と述べた。
 また、国民の大会に出席した浅野氏は「野党総体としてしっかり自公政権に対峙(たいじ)していくのは、これまでもこれからも全く変わらない」と強調。「まずは目の前にある衆院選で、県内七選挙区のうち四つ以上を(立民と)力を合わせて取っていく。国民としても最大限の努力をしていきたい」と語った。

新「国民民主党」の設立大会であいさつする玉木代表(右)。左は浅野衆院議員=東京都千代田区で

 ただ、今回の野党再編の過程では、綱領に「原発ゼロ」を掲げた立民と、原発メーカーの日立製作所の労組などの支援を受ける国民の不協和音もあらためて浮き彫りに。実際に両者が全面的な協力態勢をつくり上げられるかは分からない。
 立民と国民は、参院では別々に会派を届け出た一方、衆院では統一会派に向けて調整している。
 立民の郡司氏は、衆院については「会派が一つになることは、これからの(共闘に向けた)芽として残っていくと思う」と期待を寄せつつ、「(今日の結党大会は)まだまだ通過点。県内の結集をこれからしっかりやっていく」と手探り感をにじませた。
 参院での共闘に関し「曲折があると思うが、一部は国民ではなく無所属という形を選んだ。まだいろいろな余地が残されている」と指摘。次の参院選が二年後であることを念頭に「時間の経過の中で何とでもなる可能性がある」と述べた。

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